物流業界でおすすめの資格8選!それぞれの特徴も合わせて解説
2021.06.14
物流の仕事は何も、物を運ぶだけが仕事ではありません。
荷物を積み下ろしたりピッキングを行う荷役、値札やラベルを貼り付けたり
加工したりする流通加工、商品を包み込む梱包や包装など様々な機能や
役割があります。
それぞれに専門性が求められるため、知識や経験を持っていると重宝されます。
そのため、知識や経験を客観的に証明できる資格があれば、面接にも有利に働く
可能性があります。
今回は、物流業界において取っておいて損はないおすすめの資格をご紹介します。
●そもそも資格の種類とは?
物流業界でおすすめの資格を紹介する前に、まずはそもそも資格にはどんな種類があるのか見ていきましょう。
資格には以下3つの種類があります。
・国家資格
・公的資格
・民間資格
・国家資格
国家資格とは、国が認めた資格のこと。
これを持っていれば「知識や技術が一定の水準以上である」と国から認定されて
いることになるため、社会的信用度が高いです。
例として、医師・看護師・弁護士などが該当します。
・公的資格
公的資格とは、文部科学省や経済産業省といった官庁や大臣が認めた資格や検定。
難易度は、国家資格よりもやや低いものが多いですが、後で紹介する
民間資格よりも高く、国家資格との間にあるような資格です。
とはいえ国家資格と同じで公的に認められた資格のため、社会的信用度が
高いです。
例として、簿記検定、手話通訳士、ロジスティクス管理などが該当します。
・民間資格
民間資格とは、民間団体や学校、企業が定めた基準で認定する資格。
法律規制はありませんが、有効期限や更新が必要となるものもあります。
認知度や社会的信用度、難易度は資格によって様々です。
例として、TOEIC・MOSなどが該当します。
●物流業界でおすすめの資格8つ
資格自体の違いがわかったところで、ここからは物流業界であると良い資格を
紹介していきましょう。
物流業界の資格には、業務内容によって主に以下2つに分けられます。
・現場系資格
・管理系資格
詳しく解説していきましょう。
・現場系資格
①フォークリフト運転技能者(国家資格)
フォークリフトは、荷物の保管・荷役など倉庫内での作業で必要な資格です。
難易度は比較的優しく、研修をしっかり受け、きちんと勉強すれば
ほぼ合格します。
費用は2~5万円ほどで、企業によっては資格取得にかかる費用を負担してくれる
ところもあります。
これがあれば、倉庫内業務で活躍できるでしょう。
②危険物取扱者(国家資格)
危険物取扱者は、薬品・ガソリンなどの危険物を一定数量以上取り扱う際に
必要な資格です。
タンクローリーや危険物などの配送を行うドライバーにとっては必須の資格ですが、倉庫内業務でも、会社によっては危険物を取り扱うこともあります。
そのため、持っていれば重宝はされるでしょう。
危険物取扱者には甲種・乙種・丙種の3種類あり、それぞれの免状で取扱いのできる危険物の種類が違います。
合格率は甲種で約40%、乙種で約45%、丙種で約51%ほど。
費用は3700円~6600円で、難しいものほど高くなります。
③自動車免許(国家資格)
自動車免許は、トラックドライバーを目指すなら必須の資格です。
普通免許を取っている人は多いですが、トラックドライバーの場合はトラックによって免許も異なり、トラックが大きくなればなるほど給与にも関係してきます。
例えば4tトラックを運転するためには中型、10t以上トラックの場合だと大型免許が必要になるため、給与を上げたい・幅広く活躍したいならぜひ取得しましょう。
・管理系資格
①運行管理者(貨物)(国家資格)
運送会社での安全を確保する判断力・ドライバーに適切な指示を与える指導力が
求められる資格です。
受験の条件は、「運行管理に関して1年以上の実務経験がある」「基礎講習を終了している」、この2つのどちらかを満たしている必要があります。
主に運送会社で安全な輸送を行うための「指導」に関係している資格のため、
運送会社での管理職になる条件として設けている企業もあります。
②ロジスティクス管理 2・3級(公的資格)
物流の管理・運営に関わる資格です。
3級では現場知識、2級ではマネジメントを含んだ仕事がこなせるかどうかが
問われる内容となっています。
難易度はそこまで高くなく、合格率は2級で44%、3級は47%程です。
受験制限は設けていないので、誰でも受験することができます。
③ロジスティクスオペレーション(公的資格)
こちらも②のロジスティクス管理と同様、物流の管理・運営に関わる資格です。
荷役・保管・包装・流通加工・輸配送管理業務などに関わる方が対象で、3級は
係長を目指す方、2級は課長を目指す方がだいたいの受験者層になります。
ロジスティクス管理と同様、受験制限は設けていないので誰でも受験することが
できます。
④物流技術管理士(民間資格)
物流のみならず、資材調達・生産支援・保管・輸送などの全般の管理を
行なっていくことを目指すための資格です。
物流の全領域に必要な専門知識を学ぶことができるため、これまでに数多くの方が資格を取得しています。
⑤倉庫管理主任者(民間資格)
倉庫内の火災防止や安全作業、作業員の労務管理関連の業務に携わる人に必要な
資格です。
倉庫業法では、倉庫業者に対して倉庫管理主任者の選任を義務付けているため、
資格を持っている人は重宝されます。
試験はなく、5時間〜6時間半ほどの講習を受けることで取得できます。
1日で取得することができるので、比較的簡単に取得できる資格だといえる
でしょう。
●まとめ
今回は、物流業界でおすすめの資格についてご紹介しました。
現場で働きたいのか、管理職になりたいのか、それによって取るべき資格は大きく違います。
これから物流業界で働きたいと考えている人は、自分の目的に合った資格を
取得するようにしましょう。