靴選びで仕事効率UP!倉庫作業に適した安全靴・スニーカーとは?
2025.06.09
はじめに:足元が変われば仕事が変わる
倉庫や物流センターで働く人々にとって、
「靴」は単なる作業着の一部ではありません。
長時間の立ち仕事、重量物の運搬、フォークリフトや台車とのすれ違いなど、
足元には常に負担とリスクがつきものです。
そのため、作業に適した靴を選ぶことは、安全性の確保だけでなく、
疲労軽減や作業効率の向上にも大きく関わります。
本コラムでは、物流現場における靴選びの重要性と、
実際に現場で支持されている安全靴やスニーカーのタイプ、
そして選ぶ際のチェックポイントについて詳しくご紹介します!
倉庫作業に潜む「足元」のリスクとは?
まずは、物流倉庫での典型的な作業と、それに伴うリスクを整理してみましょう。
長時間の歩行や立ち作業
→ 疲労の蓄積、足のむくみ、足裏の痛みなどが発生。
重量物の取り扱い
→ 足に落下した場合、大きな怪我につながる恐れ。
狭い通路での移動や台車との接触
→ 足の指をぶつけるリスク、足先の保護が必要。
天候や気温の影響を受けやすい現場
→ 夏場は蒸れによる不快感、冬場は冷えによる感覚の鈍化。
これらのリスクを放置すると、単に作業効率が下がるだけでなく、
労災の原因にもなりかねません。
したがって、靴の選定は「作業環境に適応した性能」を持っているかどうかが重要なのです。
安全靴とスニーカーの違いとは?
倉庫作業で一般的に使用される靴には、大きく分けて「安全靴」と
「作業用スニーカー(プロスニーカー)」の2種類があります。
1. 安全靴(JIS規格品)
特徴:つま先に鋼製または樹脂製の先芯が入っており、一定の耐圧・耐衝撃性を持つ。
<メリット>重い荷物が足元に落ちても怪我のリスクを軽減。
<デメリット>やや重量感があり、通気性に欠けるモデルもある。
2. 作業用スニーカー(プロスニーカー)
特徴:見た目は運動靴に近いが、軽量で動きやすく、つま先保護などの機能を備えている。
<メリット>柔軟性やクッション性に優れ、軽快な動きが求められる現場に適する。
<デメリット>一部の製品では耐久性や保護性能が安全靴に劣る場合がある。
どちらを選ぶかは、作業内容や現場環境によって異なります。
以下では、具体的な選定ポイントをご紹介します。
靴選びのポイント5つ
1. 足の保護性能(先芯の有無と素材)
落下物からつま先を守るためには、先芯の存在が重要です。
JIS認証の安全靴では鋼製の先芯が主流ですが、
最近では軽量な樹脂製先芯も普及しています。
樹脂製は軽く、金属探知機にも反応しないため、空港倉庫などでも使われます。
2. 滑りにくさ(耐滑性)
床が滑りやすい現場では、靴底のパターンや素材に注目しましょう。
SRC規格に適合した靴は、水や油に対して高いグリップ力を持っています。
3. クッション性と通気性
長時間の立ち仕事では足裏の疲労軽減が重要です。
中敷きにクッション材が使用されているか、
アッパー素材に通気性があるかも確認しましょう。
4. 重量と柔軟性
重すぎる靴は動きを妨げ、逆に軽すぎる靴は保護性能に不安が残ります。
「軽さ」と「保護性」のバランスを見極めることが大切です。
5. 着脱のしやすさ(マジックテープ・BOAシステムなど)
一日に何度も靴を脱ぎ履きする現場では、着脱のしやすさも作業効率に直結します。
靴紐タイプよりもマジックテープやダイヤル式(BOA)を採用したモデルが便利です。
実際に選ばれている!人気のモデル紹介
現場の作業員や管理者に人気の高いモデルをご紹介します
(※一部モデルは季節やサイズによって在庫状況が異なります)
◎ アシックス ウィンジョブシリーズ
特徴:優れたクッション性とスポーティなデザイン。樹脂製先芯入りで軽量。
◎ ミズノ オールマイティシリーズ
特徴:ソールに波型プレートを内蔵し、疲労を軽減。滑りにくさも高評価。
◎ 弘進ゴム ワークマスター
特徴:長靴タイプで、防水性能に優れる。冷蔵倉庫や水濡れの多い現場に最適。
現場の声:作業員が語る「靴選びのリアル」
実際に物流倉庫で働くスタッフに、靴選びに関するアンケートを実施しました。
30代男性・物流管理スタッフ(東京都)
「昔は普通のスニーカーを履いていたんですが、つま先をぶつけることが増えて、安全靴に変えました。最初は重かったけど、慣れたらむしろ安心して動けるようになりました。」
20代女性・仕分け担当(埼玉県)
「足が蒸れやすくて困っていたんですが、通気性の高いプロスニーカーに変えたらすごく楽になりました。靴だけで疲れが全然違います。」
40代男性・フォークリフトオペレーター(大阪府)
「踏みつけ事故のリスクがあるので、必ずJIS規格の安全靴を選びます。最近は見た目もカッコいいモデルが増えていて、選ぶのも楽しいですね。」
まとめ:良い靴は「安全・効率・快適」の三拍子
倉庫作業の現場では、靴の選び方がそのまま作業の効率性・安全性に直結します。
「とりあえず履ければいい」と考えるのではなく、
現場の特性や作業内容に応じて最適な一足を選ぶことが、
結果的に労働環境の改善につながるのです。
今後、倉庫内の作業環境はますます多様化していきます。
気候変動への対応、女性スタッフの増加、高齢者の雇用促進などを見据えた
「足元からの職場改善」が、物流業界全体の底上げに貢献することでしょう。