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【必見】知っておくべきドライバー専門用語5選

【必見】知っておくべきドライバー専門用語5選

2024.03.11

春からトラックドライバーになられる方、ドライバー未経験者でこれから運送会社に勤務したいと考えている方の中には、仕事になじめるか不安に感じる人もいるのではないでしょうか。運送業の現場でよく使われる業界用語を理解しておくと、上司の指示や仕事仲間の会話が理解しやすくなりますので、覚えておくとよい用語を5つ挙げてみたいと思います。


①宵積み(よいづみ)、朝積み(あさづみ)

朝一番に荷物を輸送するにあたって、前日またはそれ以前(休日前)の夕方以降に荷物を引き取って、あらかじめトラックに積んでおくことを指します。通常の作業では、荷主にとってその分倉庫のスペースを有効利用できるメリットもあります。

これに対して朝積みは配送当日の朝に積込作業を行うことを指します。配送時刻が朝早い場合は前日中に宵積みを行っておくと安心なので慣習的に行っている運送会社もあります。一方、宵積みは長時間労働の一因にもなるため、最近は荷主と話し合い、宵積みから朝積みに変更している会社も増えてきているのが実態です。


②横持ち(よこもち)、縦持ち(たてもち)

横持ちとは、工場・店舗・支店などの社内の拠点間で、商品移送を行う場合の輸送のことをいいます。「横持ち輸送」ともいいます。

主に、社内の拠点間輸送に用いられることが多いですが、拠点内における作業スペース間の貨物の移動を指して用いられることもあります。

一方縦持ちとは、ビル等の建物内で上下階間で貨物を移動させる輸送のことをいいます。「縦持ち輸送」ともいいます。

下図のように、ビル等の建物内へ貨物を納品する場合、トラックから当該建物内の納品先フロアまでエレベーター等を使用して貨物を搬送しますが、このトラックから建物内の目的フロアまでの縦方向の輸送のことを意味します。


③ヨンサンマル

ヨンサンマルとは連続運転時間4時間につき30分の運転中断時間を設ける改善基準告示の規制のことです。4時間につき30分なので俗に「ヨンサンマル」と言われています。このルールを逸脱すると会社が車両停止等の行政処分を受けることになるため、運行管理者はトラックドライバーに「ヨンサンマルに気をつけてください」と日々指導しています。


<OKパターン例>

・4時間運転後、30分以上の運行停止はOK!  

・2時間半運転して20分休憩、1時間半運転して10分休憩はOK!

(運転時間4時間と休憩時間30分になっているのでOK)

・1時間20分運転して10分休憩、1時間20分運転して10分休憩、1時間20分運転して10分休憩はOK!

(運転時間4時間と休憩時間30分になっているのでOK)


<NGパターン例>

・4時間半連続運転はNG!

(但し例外として休憩箇所がどうしても見つからず少々伸びてしまったというのは認められる。故意はNG)

・2時間運転して10分休憩、3時間連続運転はNG!

(運転時間5時間と10分休憩はNG)

・2時間運転して5分休憩、1時間運転して5分休憩、30分運転して5分休憩、30分運転して5分休憩はNG!

(運転時間4時間と休憩時間20分はNG

 プラス、1回の休憩が10分未満なので休憩としてカウントされないのでNG)


④DC、TC

DC型とはディストリビューションセンター(Distribution Center)の略です。「在庫型物流センター」と訳されます。DCは荷物を入荷して保管し、必要に応じて出荷を行う物流センターです。保管の機能を持つのが特徴です。代表例としてはメーカーの在庫を保管する倉庫などが挙げられます。

TC型とはトランスファーセンター(Transfer Center)の略で、一般に「通過型物流センター」と訳されます。TCは入荷した荷物の積替えを行い、保管せずに出荷を行う物流センターです。代表例としてはコンビニチェーンの物流センターが挙げられます。メーカーから納品された商品を各店舗行きのトラックに仕分けて配送するための物流センターです。


⑤実車率(じっしゃりつ)・実働率(じつどうりつ)・積載率(せきさいりつ)

運送業の運行効率を表す代表的な3つの指標です。

実車率はトラックが走行した距離のうち実際に貨物を積載して走行した距離の割合のことです。数値が高いほど効率が良いことになります。運行管理者は帰り便の荷物を確保して実車率を上げようと日々努力しています。

実働率とはトラックが運行可能な日数のうち、実際に稼働した日数の割合のことです。数値が高いほど車両の活用度合が良いことになります。

積載率とはトラックの最大積載重量に対して実際に積載した貨物の重量の割合のことです。数値が高いほど輸送効率が良いことになります。運送会社は共同配送や積み合わせなど、工夫して積載率を高めようとしています。


まとめ

今回はドライバーならではの専門用語を5つ解説しました。運送会社のホームページや求人情報などでも目にすることがあるかと思いますので、これからドライバーに挑戦してみたい方は、ぜひ覚えてみてはいかがでしょうか。