需要が高まるフォークリフトの免許について詳しく紹介!
2024.02.12
物流業界や建築業界などで欠かせない「フォークリフト」
近年、ネット通販等による需要拡大に伴い工場や、物流の現場でもフォークリフトを扱える人への需要が増えている印象です。フォークリフトを運転するためには免許が必要なことは皆さんご存じのことかと思います。ミドルシニア層でもフォークリフト求人は人気職種のひとつとされる為、今回はそんなフォークリフト免許の種類や需要、取得する魅力などを紹介していきたいと思います。
フォークリフトの特徴
フォークリフトの大きな特徴は、重量物や大量の荷物を効率的に取り扱うことできることです。物流や倉庫業界をはじめ、さまざまな産業で幅広く活用され、作業効率の向上や安全性の確保に貢献しています。
【フォークリフトの種類】
・カウンターバランスフォークリフト
一般的なフォークリフトの形態であり、直進や旋回が容易です。
主に屋内での使用に適しており、床からの貨物の持ち上げに使用されます。
・リーチフォークリフト
止まったままの状態で、フォークを前後に動かすことが可能。
運転は立ったまま行います。
室内や狭い場所での利用に向いているという長所があります。
・サイドフォークリフト
車体に対して横向きにフォークがついたタイプ。
木材やパイプなど、長いものを運ぶのに適しています。
・ウォーキーフォークリフト
非乗車型の手動のフォークリフトで、運転者は歩いて操縦します。
カウンターバランスフォークリフトなどが入れない狭い場所での荷物の移動に向いています。
・マルチディレクショナルフォークリフト
前後左右に走行ができる汎用性の高さが特徴です。
フォークリフトの免許を取得方法すると受験条件
フォークリフトの免許には
①積載量1トン未満のフォークリフトで作業できる
「フォークリフト運転特別教育修了証」
②積載量1トン以上のフォークリフトで作業できる
「フォークリフト運転技能講習修了証」
の2つに分けられます。
フォークリフト運転特別教育修了は、所定の教育機関や企業でフォークリフトの特別教育を受けます。
一方、フォークリフト運転技能講習修了証は、専門の教習所でフォークリフトの運転技能講習を受けます。講習を修了し、試験に合格して運転技能講習修了証を取得できます。
またフォークリフト免許取得方法や受験条件は、免許の種類によって異なります。
【フォークリフト運転特別教育修了証の場合】
・受講資格は18歳以上
・各事業所で実施される
・講習を受けて修了すれば取得可能
【フォークリフト運転技能講習修了証の場合】
・労働安全衛生法管轄の国家資格
・年齢制限はないが、運転が認められるのは18歳以上
・都道府県労働局長登録教習機関で実施
・学科試験および実技試験に合格後、修了証が交付
・各都道府県の登録機関は厚生労働省のホームページに記載されている
フォークリフトの免許に対する取得日数と講習時間
フォークリフト免許を取得するために要する日数は、ケースによって細かに異なることが特徴です。通う教習所だけでなく、すでに保有している免許によって受講コースも異なり、受講コースが違えば必要な日数目安も変わります。
【35時間コース】
・運転免許を保有していない、または原付免許・自動二輪免許しか保有していない
・実務経験がない
・必要日数5日程度
・費用38,000~45,000円程度
【31時間コース】
・普通免許・準中型免許・中型免許・大型免許・大型特殊免許(カタピラ限定)を保有している
・必要日数4~5日程度
・費用26,000~37,000円程度
【15時間コース】
・「フォークリフトの運転の業務に係る特別教育修了証」を取得してから3か月以上の実務経験がある(保有運転免許不問)
・必要日数2~3日程度
・費用20,000~30,000円程度
【11時間コース】
・カタピラ限定を除く大型特殊免許を保有している
・普通免許・準中型免許・中型免許・大型免許・大型特殊免許(カタピラ限定)を保有しており、「フォークリフトの運転の業務に係る特別教育修了証」を取得してから3か月以上の実務経験がある
・必要日数2日程度
・費用12,000~18,000円程度
※受講費用はあくまでも目安であり、教習所によって細かに費用が異なることを覚えておきましょう。
また、基本の受講費用に加えて下記の費用も別途発生します。
基本的には1週間以内でフォークリフト免許を取得することができますが、必ずしも連続で講習・試験を受けなければならないというわけではありません。
日や週をまたいだ受講も可能なため、働きながら・家事や育児をしながらなど、ライフスタイルにあわせた無理のない資格取得が可能です。
まとめ
フォークリフトは、物流や倉庫業界で重要な役割を果たす機械です。
フォークリフトを運転するには、免許取得が必要であり、費用や時間はかかるが、取得価値があります。
免許を取得する際には、安全意識を高め、運転に対する責任を理解したうえで、適切な教習所や機関を選択して、制度や助成金を活用していきましょう。
(※こちらのコラムは2024.2.12時点の情報です)