<新しく倉庫で働く人へ>現場で浮かない服装マナー入門
2025.08.04
物流倉庫は、日々多くの人と物が動くダイナミックな現場です。
そんな中で新しく働き始める方にとって、最初の課題のひとつが「服装の選び方」です。
作業に支障がないのはもちろん、周囲のスタッフからも
「一緒に働きやすい人だな」と思ってもらえるような服装は、
働く上で大切なポイントになります。
この記事では、服装自由の場合の倉庫現場で浮かないための服装マナーを、
基本から応用までわかりやすく解説します。
これから働くあなたが現場にスムーズに馴染めるよう、ぜひ参考にしてください。
1. 倉庫での服装マナーが大切な理由
安全性を守るため
倉庫ではフォークリフトや台車が行き交い、
重い荷物や鋭利な段ボールの端など、思わぬ危険が潜んでいます。
服装が不適切だと、ケガや事故のリスクが高まります。
たとえば、丈の長すぎるズボンやヒラヒラした服は巻き込み事故の原因になりやすく、
サンダルやスリッパは足を保護できません。
作業効率を高めるため
動きやすい服装は、作業効率を大きく左右します。
伸縮性のある素材や体にフィットした服は、
しゃがむ・持ち上げる・歩くといった動作をスムーズにします。
チームワークを円滑にするため
第一印象は意外と重要です。現場での服装があまりに周囲とかけ離れていると、
「この人は現場ルールを理解していないのかな?」と見られることも。
服装=現場文化への理解度と捉えられることもあるため、最初は周囲に合わせるのが安心です。
2. 基本の服装マナー:これだけは押さえよう
トップス
長袖の作業着やTシャツが基本
薄手でも長袖の方が、擦り傷や日焼け、埃から肌を守れます。
夏場は吸汗速乾素材がおすすめです。
派手すぎるデザインは避ける
ロゴやプリントが大きく、派手な色合いは目立ちすぎて浮いてしまうことも。
無地や落ち着いた色が無難です。
ボトムス
動きやすい作業ズボンまたはストレッチパンツ
裾が広がったパンツやスカートは危険なのでNG。
膝の曲げ伸ばしが楽な素材を選ぶことで、しゃがみ作業が快適になります。
靴
安全靴またはスニーカーが基本
特に重い荷物を扱う現場では先芯入り安全靴が必須の場合があります。
靴底は滑りにくいゴム製が望ましいです。
サンダル・クロックス・ヒール靴は原則禁止。
帽子・ヘルメット
一部の現場では安全帽(ヘルメット)着用義務があります。
帽子をかぶる場合は、つばが短く動きの邪魔にならないキャップが適しています。
3. 季節別の服装ポイント
春・秋
温度差が大きいため、薄手の長袖+軽めのジャンパーがおすすめ。
倉庫内は風が通りにくい場合が多く、朝晩は冷えることも。
夏
吸汗速乾素材の長袖Tシャツやポロシャツが快適。
汗をかきやすいので、着替えを1〜2枚持参すると安心。
現場によってはハーフパンツNGのところも多いので要確認。
冬
冷え込みが厳しい倉庫では、防寒インナー+防寒ジャンパーが必須。
手先の防寒には作業用手袋の中に薄手の防寒手袋を重ねる方法が有効。
4. NGな服装例
・ダメージ加工や極端に派手な服
・ダボダボのズボンや裾の長すぎるパンツ
・サンダル・クロックス・ヒール靴
・ノースリーブ・短パン(現場規定による)
・高価なブランド服(汚れや破損のリスクが高いため)
5. プラスαで好印象!服装以外の身だしなみ
髪型
長髪は後ろで束ねるのが基本。
作業の邪魔や機械への巻き込み防止になります。
アクセサリー
ネックレスやブレスレット、長いピアスは作業の妨げになるため外す。
指輪も荷物に引っかかる危険があるので、現場では外すのがベター。
清潔感
毎日洗濯した服を着用し、靴や帽子も定期的に手入れしましょう。
香水や柔軟剤の強すぎる香りは、狭い現場では好まれないことも。
6. 初日の服装準備チェックリスト
・長袖の作業着または動きやすいTシャツ
・作業ズボンまたはストレッチパンツ
・先芯入り安全靴(または滑りにくいスニーカー)
・軽めの上着(季節に応じて)
・作業用手袋(軍手・滑り止め付き)
・タオル・着替え
・必要に応じてキャップや安全帽
まとめ
倉庫の仕事は、服装ひとつで安全性・作業効率・人間関係が大きく変わります。
最初は「ちょっと地味かな?」と思うくらいの落ち着いた服装を選び、
現場に慣れてから自分なりのアレンジを加えていくと、周囲にも自然に溶け込めます。
服装は単なる見た目ではなく、現場での信頼を築く第一歩です。
あなたが安全かつ快適に働けるよう、この服装マナーをぜひ活用してください。