トラックドライバーになるには大型免許って必要?取得する条件やメリットもご紹介
2021.10.11
「トラックドライバーになりたいけど、大型免許まで頑張って取ったほうが
いいのかな?」
トラックドライバーを目指している方の中には、こんな疑問をお持ちの方も
いらっしゃるでしょう。
トラックに限らず車を運転する場合は免許が必要ですが、トラックの場合は本当に大型免許まで取る必要があるのでしょうか?
そこで今回は、トラックドライバーにとっての大型免許の必要性について解説していきます。
トラックごとに必要な免許や、大型免許を取得するメリットなども併せて
ご紹介しますので、大型免許の取得を迷われている方はぜひ参考にしてください!
トラックの運転に必要な免許とは?
そもそも、トラックを運転するにはどんな免許が必要なのでしょうか?
大前提として、トラックを運転するためには絶対に「普通免許」が必要となります。
さらに以下の免許もあれば、トラックを運転することができます。
- 準中型免許
- 中型免許
- 大型免許
トラックの種類によって必要な免許が異なる
トラックはさまざまな種類があり、その種類によって必要な免許も異なります。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
2tトラック
2tトラックとは、車両総重量5t未満・最大積載量2.0t~2.9tの小型トラックのことです。
普通免許で運転することは可能ですが、平成29年3月12日以降に免許を取得した
場合は運転できません。
準中型・中型・大型免許があれば運転できます。
4tトラック
4tトラックとは、車両総重量8t未満・最大積載量5t未満の中型トラックのことです。
いわゆる「中型トラック」と呼ばれるトラックです。
こちらも、準中型・中型・大型免許があれば運転できます。
普通免許に関しては、免許を取得した日によって異なります。
平成19年6月1日まで、免許の種類は「普通免許」と「大型免許」のみでした。
そのため、「車両総重量8t未満・最大積載量5t未満限定の中型免許」を取得したものと見なす経過措置が適用され、普通免許で運転することが可能となっています。
ところが、平成19年6月2日以降は、運転免許制度改正により「中型免許」が誕生したことで、普通免許で運転できる範囲が縮まり、普通免許での運転は
不可能になりました。
よって、中型免許以上を取得するか、限定解除審査を受ける必要があります。
8tトラック
見た目は4tトラックとあまり違いはありませんが、免許取得の際は気を付けなければいけません。
4tトラックは最大積載量が5t未満なのに対し、8tトラックは最大積載量が8t前後であるため、大型免許が必要です。
10tトラック
10tトランクには明確な定義がなく、一般的には最大積載量がおおよそ10t前後の
トラックを指します。
いわゆる「大型トラック」と呼ばれるトラックです。
車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上になれば「大型自動車」に部類されるため、大型免許が必要となります。
大型免許の取得条件は?
大型免許を取得するための条件は以下の通りです。
- 満21歳以上
- 普通、準中型、中型、大型特殊免許のどれかを取得しており、運転歴が3年以上であること
- 身体条件を満たす(①両眼0.8以上、片目0.5以上②深視力検査の平均誤差が2cm以内③赤・黄・青の三色の識別が出来ること)
これらの条件をすべて満たしていれば、大型免許の取得が可能です。
大型免許の取得費用相場
大型免許の取得の取得費用は、所持している免許によって費用が異なります。
取得免許別の費用相場は以下の通りになりますので、自分の所持している免許と
照らし合わせてみてください。
- 普通自動車免許:35~45万円
- 中型免許:20~26万円
- 中型8t限定免許:27~35万円
- 準中型免許:27~29万円
- 大型特殊免許:50~65万円
大型免許を取得するメリット
①運転できる車両が増える
大型免許を取得すれば、どのドラックも運転できるのはもちろん、バスや
ダンプカーなどの車両も運転できます。
②仕事の幅が広がる
大型免許を取ると運転できる車両の種類が増えるため、仕事の幅も広がります。
③給料が上がる
トラックドライバーは慢性的な人手不足です。
そんな中で大型免許をを持っているとなれば重宝され、好条件で働けるでしょう。
また、大型トラックの運転は高度な技術が必要なため手当が付く会社もあります。
トラックドライバーを目指すなら大型免許は取るべきか
トラックドライバーとして長く働きたいと考えるなら、大型免許の取得は目指したほうがいいでしょう。
仕事の幅が広がるため自分のスキルアップにつながりますし、給与も上がるため
安定して比較的高い給料で働けます。
教習や試験の難易度は上がりますが、取得さえしてしまえばドライバーとして
幅広く活躍することが可能です。
まとめ
大型免許は、取得するのが大変な免許です。
費用も他の免許よりもかかります。
しかし免許を取得すれば仕事の幅が広がり、プロのトラックドライバーとして
活躍できるでしょう。
自分自身のスキルアップなども考えた上で、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。