フォークリフトってどんな仕事?実務経験者があるあるをご紹介!
2021.01.25
人の力では運べない重い荷物を運搬する際に活躍するフォークリフト。
物流企業には欠かせない荷役自動車ですが、このフォークリフトを使う仕事の需要が年々増えており、収入も多く見込めることから応募しようとする人もいるでしょう。
しかし、フォークリフトを使う仕事というのは、誰でもすぐにできるというわけではありません。
車の運転とはまた違いますし、フォークリフトだからこそ感じることや起きる危険もあります。
そこで今回は、フォークリフトの仕事内容と合わせてフォークリフトを扱うからこそありがちなこと・起こりそうなことを実務経験者の目線からご紹介していきます!
【フォークリフトのお仕事ってどんなの?】
フォークリフトは、人の手では持てない重い荷物や手の届かないところにある荷物などを運ぶときに使う車です。
荷物を積載する「フォーク」や「ラム」といった装置と、これらを上げ下げするための「マスト」などが備わっており、エンジンやバッテリなどの力で動いています。
フォークリフトを使った仕事内容としては、工場内の荷物を決められた場所に運ぶことがメインとなります。
倉庫や工場で働く多くの職種の中で、車を使う数少ない仕事の一つです。
【フォークリフトあるある】
①
フォークリフトを「免許」だと思っている人が多い
実はこれ結構多いのですが、フォークリフトは免許ではなく「資格」です。
学科授業を受けて筆記試験をパスし、技能講習を受けて修了証をもらうような流れです。
資格なので有効期限もなく、一度取れば更新もいらず、ずっと有効です。
②
意外と未経験でもいける
資格を取っていざ求人を見てみても、実務経験がないと応募できないということもあると思います。
ですが、フォークリフトの場合はその限りではありません。
もちろん即戦力になる経験者を求めているところもありますが、未経験を募集しているところも多くあります。
また、正社員募集の場合は、資格を持っていなくても入社後に資格取得のための費用を負担してくれる会社も結構あります。
「資格は持っていても運転はまだ自信がない…」という場合は、未経験OKのフォークリフトのバイトに応募し、場数を踏んで経験値を積んでもいいでしょう。
③
女性でもフォークリフトに乗って働いている人がいる
現状は男性の方が多いものの、フォークリフトに乗って活躍している女性もおり、その割合は、正確なデータの公表はありませんが全体の1~2割程度。
会社によっては女性率が高いところも増えてきており、特に軽い荷物を取り扱う配送センターや、女性向けを扱う会社などでは女性を積極的に集めている場合もあります。
④
予想以上に事故が多い
あまり表立ってニュースになってはいませんが、フォークリフトによる事故は予想以上に多いです。
死傷者数は毎年2500人を超えており、激突や転落という事故よりも基本的には誤操作や後方不注意によるものが原因とされています。
次からは、フォークリフトを乗っている中でやりがちなことをご紹介します。
・パレットの積み方が危険
作業効率を意識するあまり、パレットを不安定に積んだり、作業手順を無視した積み方をすることは事故に繋がります。
パレットの数や重さを考え、荷崩れしない安全な積み方を心がけなければいけません。
・安全確認を怠る
これはフォークリフトに乗りたての頃というよりは、だんだん慣れてきたような頃にやりがちなことです。
慣れてきたために当たり前のことが抜けてしまい、前後左右の確認をせずに走行して人や物にぶつかってしまうといったことがあるのです。
だいたいの倉庫のフォークリフトはお尻を見ると塗装が剥げていたり、少し凹みがあるものが多いですが、これは壁や柱などによく擦ったりぶつかったりしている証拠。
日ごろから適度に緊張感を持って、フォークリフトを扱うことが大切です。
・爪を下げ忘れたまま走り、マストをぶつける
荷物を積みつけ終わり、バックで下がり、爪を下げてから通常走行へ戻る。
…が、このとき下げる前に無線で連絡があるなどして途中で作業を止めてしまうと、再開したときに爪を下げ忘れてしまうことがあります。
爪が頭上より上がっている場合、視界から消えているため意外と気づかないんですよね。
爪を上げたまま走行すると、倉庫内の入口を通過するときに、その入口が低いとフォークリフト爪かマストかがぶつかってしまいます。
そして壁を壊したり、当たった場所が悪いと配管を突き破ったりします。
もしその配管に冷媒の液体アンモニアが通っていれば、噴き出して人体へ降りかかってしまうと命を落としてしまいます。
・パレットに高く積んだ荷物を持って前進してぶつかる
遮るものがなく視界が広いこと、急ブレーキを掛けたときに荷物が落ちにくいことから、フォークリフトはバック走行が基本。
ただし、荷物を持って坂を登るときは当然前進です。
前進は、荷物やマストで前が見えず死角が多いですし、もし人が飛び出してきて急ブレーキをかければ荷物が滑って崩れてしまいます。
・ハンドルを切りすぎて横転する
だいたいのフォークリフトはサスペンションなどはついていません。
ハンドルを切ると後輪が動いて方向を変えるので、その場で360度回転できます。
車幅も狭いことから小回りがよく効くため、勢い良く曲がると車体が傾きすぐタイヤが浮きます。
運悪く横転し下敷きになる可能性があるので、かなり危険です。
【まとめ】
自分で操作して自動で動くフォークリフトですから、当然気を付けなければ事故に繋がることもあります。
フォークリフトならではの苦労やありがちなことも多いですが、収入が多く見込め、資格手当やキャリアアップにより年収を上げることもできます。
資格があってなおかつ経験もあれば就職や転職もしやすくなるので、手に職つけたい人にはおすすめですよ!