物流業界で正社員として採用されるには?志望動機を書くための5つのポイントと例文をご紹介!
2021.01.25
物流業界は働く人が少ないといわれている業界で、人の供給が足りていません。
しかしネット通販の普及により、需要は急増しています。
特に2020年以降は、コロナの影響で巣ごもりする人が増えてからますます
注目されています。
人が生きている限りなくならない仕事のため、安定を求めて転職先として
考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで大事になってくるのが、志望動機です。
注目されているということはそれだけライバルが多いということですから、
ライバルよりもより良い志望動機を考えて差をつけなければいけません。
ここでは、正社員として採用されるための確率を上げる志望動機の書き方の
ポイントについてご紹介していきます!
志望動機の例文もあわせてご紹介するので、ぜひご参考ください!
■ポイント①:物流業界を選んだ理由を伝える
国内にはさまざまな業界があるため、仕事を探している人の選択肢も幅広く
用意されています。
その中でもなぜ物流業界を選んだのか、なぜ物流業界でないといけなかったのか、その理由を伝えましょう。
物流業界の仕事内容は分野によって異なりますが、共通しているのは「何かを運ぶ仕事であること」です。
「荷物を届けることで人々の生活を支えていきたい」「貨物の運搬を通して
世界を豊かにしていきたい」など、物流業界だからこその特徴を踏まえてアピールすると、なぜ物流業界で働きたいのか、あなたの意志が伝わります。
物流業界でなければならない理由を自分の中で明確にして、それを志望動機に
つなげていきましょう。
■ポイント②:物流業界の中でもなぜその企業なのかを伝える
物流業界を選んだ理由の次に考えるのは、その中でもなぜその企業を選んだのかを書くことが大切です。
なぜなら、物流業界の中でもいろいろな分野があり、数多くの企業が存在しているからです。
物流業界は物流業界でも、トラックと鉄道を使用して運送する陸運、建物や施設を所有・管理をして荷主企業の商品や製品を預かることで保管料や入出庫料を得ている倉庫業界など、分野はさまざまです。
もちろん仕事内容も違いますし、同じ分野でも企業によって特徴や強みなども違います。
物流業界であればどの企業でもいいというのはただ印象がマイナスになるだけなので、物流業界の中でもその企業だからこそ選んだことをアピールしましょう。
■ポイント③:自分に何が貢献できるのかを伝える
志望動機を書く際、その業界や企業を選んだ理由だけではなく、そこに自分はどう貢献できるのかを伝えることも大切です。
採用担当者は、応募者のやる気や成長意欲だけでなく、「この人はどんな能力が
あって、どう企業に役立ってくれるのだろうか」を見ています。
自分の能力を提示し、それが企業でどのように役立つのか、
どう貢献できるのかを具体的に伝えましょう。
■ポイント④:倉庫事務の志望動機には「体を動かす仕事が好きなこと」「パソコンスキル」をアピール
倉庫内での仕事は、基本的に体を動かすことが中心です。
ピッキングも商品を探して集めるため動き回りますし、配送先に荷物を仕分ける
仕分け作業や運搬作業も体を動かします。
体を動かすことが好きなこと、楽しいと感じるということを伝えましょう。
また、事務職ほどではないものの、パソコンを多少操作することもあります。
タイピングスピードやExcel・Wordのスキルもアピールしましょう。
■ポイント⑤:倉庫管理の志望動機には、一つ一つの作業にしっかりと向き合える粘り強さをアピール
倉庫管理は、ルーチンワークも多いです。
荷物の数や在庫の数を確認して注文したり、使用期限や賞味期限が迫っているもののチェックや対応を行ったりなど同じ作業を繰り返します。
荷物の数を把握することの正確さやルーチンワークに飽きることなくコツコツと
作業に携われるかをアピールできると良いでしょう。
●物流業界で採用されやすい志望動機の例文
ここでは、具体的に正社員・契約社員で採用されやすい志望動機を、
未経験・経験別とドライバーや倉庫管理など仕事別にご紹介します。
・未経験編
【例文】
前職では、○年間、〇〇業界の企業の事務としての業務に従事しておりました。
その際、事務用品などの発注にも携わっておりましたが、いつも素早く正確な対応で注文した品物を届けている物流業界に、強い関心を持ちました。
物流業界は、今日の日本の経済や消費を支える、重要な業界だと感じております。私も、物流業界に携わる仕事がしたいと強く思い、この度転職を決意致しました。
今回、御社では未経験者の採用を積極的に行なっていると知り、私もぜひこの機会に物流業界で働きたいと考え、御社を志望致しました。
前職は〇〇業界の事務でしたので、物流業界で働くのは初めてですが、これまでの事務で培った経験は、御社の事務としても活かしていけると考えております。
物流業界の仕組みや知識についてしっかり学び、事務という職業から日本の物流に貢献していきたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。
解説☝未経験の場合は、どうしてその業界や仕事に興味を持ったかという記載が
必要です。
また、業界自体が未経験の場合は、前職で積み重ねてきた経験をどのように
生かしていくかが大事になってきます。
・経験あり編
【例文】
前職では、運送会社のドライバーとして勤務する傍ら、繁忙期には倉庫の仕分け作業のサポートも行っておりました。
そのため、フォークリフトの操作経験や在庫管理の知識もあります。今回、前職のスキルを生かしながらより大きな規模での倉庫管理に挑戦したいと考え、転職を決意いたしました。
貴社は輸入貨物の取り扱いも多く、保管スペースを大幅に拡張するなどめざましい発展を遂げています。そんな躍進的な環境で働くことは私にとって魅力的です。
同業での経験がある分、仕事内容はもちろん、ドライバーや倉庫管理のそれぞれの苦労なども理解しております。そうした面にも気遣い、さまざまな立場のスタッフが働きやすいように動くことを目指しております。
解説☝経験者の場合は、前職で得たスキルと、そのスキルをどう活かすかを
説明します。
物流業の経験やスキルがあるため、未経験者が書く志望動機よりさらに踏み込んだ内容を書く必要があります。
即戦力になることを示しつつ、経験者ならではの目線を取り入れましょう。
・ドライバー
【例文】
私は、前職でホームセンターのスタッフとしてさまざまな商品を扱い、接客業務や在庫管理をしてきました。
その中で、貴社のドライバーの方と関わる機会も多かったのですが、
皆さん配達時間をきっちりと守り、商品を大切に扱ってくれていたことが印象に残っています。
私もその一員として人々の生活に役立ちたく、転職を決意いたしました。
前職では資材など重いものを運ぶことが多く、またたくさんのお客様と接してきたため、体力とコミュニケーション能力には自信があります。そうした経験を貴社で生かし、ドライバーとして貢献できればと思っております。
解説☝ドライバーは黙々と運転するイメージですが、配送先の人々と関わることもあるため、体力とコミュニケーション能力も必要です。
その企業を志望した理由と、今までの経験から体力とコミュニケーション能力が
あることをアピールできると良いでしょう。
・倉庫管理
【例文】
前職では、食品工場でライン作業を5年間行っておりました。
そのなかで学んだ、正確かつ衛生的に商品を扱うことの重要性や、一定の作業を
地道にコツコツとやり遂げる責任感を貴社の倉庫管理で生かしたく、
転職を決意しました。
貴社はここ数年、倉庫の数を着々と増やしており、また昨年から国際物流事業も
展開しているとのことで、大きな将来性があると感じました。
いち早く貴社に貢献できるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。
解説☝倉庫管理は、出荷する荷物の数を正確に把握すること、荷物を丁寧に扱うことができなくてはいけません。
また、ルーチンワークも多いので、繰り返しの作業に飽きることなく一つひとつの作業にしっかりと向き合える精神力や粘り強さもアピールするようにしましょう。
・事務
前職では、アパレル系の事務として洋服の発注や検品作業などを行い、大量の洋服が毎日届くことを当たり前のように感じていました。
しかし、その「当たり前」が実現しているのは物流業の方々のおかげだと気づき、私もそんな仕事に携わりたいと考えたことから転職を決意いたしました。
貴社はアパレル物流に特化しており、前職で得たアパレルに関する知識や経験が生かせる環境だと感じました。即戦力になれるように頑張りますのでよろしくお願いいたします。
解説☝経験ありの場合の志望動機同様、前職の経験をどう活かすかをしっかり
書きましょう。
また、事務という職業は物流業に限らずどんな業種にも存在するため、
志望動機では「なぜこの企業の事務として働きたいと思ったのか」を明確に書く必要があります。
●物流業界で採用されないNGな志望動機
採用されない・されにくい志望動機は、OKな志望動機の逆といえます。
例えば、物流業界を志した理由は書いても、なぜ該当企業を志望したか
書いていない場合です。
物流業界であればどの企業でもいいと思われてしまうため、志望動機としてはNG
です。
該当企業を選んだ理由を書きましょう。
また、物流業界を志した理由が書けていたとしても、アピール力が弱いと採用されません。
例えば「ボランティアで海外に行ったとき、必要なものがほとんど揃っていなかったのを見て、物流を通じて発展途上国にも積極的に物資を輸送したいと
考えている」という志望動機の場合です。
ボランティアについての経験、将来何をしたいかが書かれているのはいいですが、それはあくまでもボランティアとしてです。
ビジネスとボランティアは全く違うものですが、例文では同じものとして語ってしまうのはNGですので注意しましょう。
●まとめ
物流業界はインターネットでの買い物が増えてきていることで、個人の宅配便需要も高まっているため、注目が集まっている業界です。
しかし、人手不足が叫ばれている業界でもあります。
とはいえ、注目されている業界であることから志望者は増えつつあります。
ライバルに負けないためにも自分と企業を分析し、志望動機をしっかり練り上げ、採用につなげるために担当者の印象に残すことが大切です。
なぜこの業界なのか?なぜその企業なのか?その企業でどう自分の能力を活かせるのか?といったポイントを正しく理解して、採用担当者にアピールできる志望動機を作成していきましょう。