物流営業の経験が活かせる転職先はどこ?
2023.06.12
物流業界の営業職から、管理職や営業所長といったキャリアパスを描いている人もいれば、他業種への転職を考えている人もいるかと思います。
今回は、物流営業での経験が活かせる転職先について紹介します。転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
物流営業で身につくスキル
物流営業とは、物流に関する課題を抱えている企業に対してヒアリングし、課題を改善するために自社の物流施設を魅力的に紹介・販売するお仕事です。
こちらでは、物流営業の業務に携わる中でどのようなスキルを習得できるのかを紹介します。
・コミュニケーションスキル
経営者や中間管理職、若い方、慎重な方など、物流営業は様々な顧客の担当者に対応します。
相性の合わない方もいるかもしれませんが、一般の人よりは相手のタイプに応じたコミュニケーション力がつきます。
顧客以外にも外部関係者、他部署の社員、チームメンバーとのやりとりでもコミュニケーション力は必要不可欠です。
コミュニケーション力が身に着くと、社内外に多くの協力者を得ることができるので大きな仕事を進められるようになります。
・提案力、プレゼンテーション力
物流営業は、顧客のニーズや課題の解決に応える自社の商品・サービスを提案し、導入・契約してもらい自社の売上に貢献する仕事です。
営業は自らお客様に企画・提案するお仕事なので、収集した情報から顧客に寄り添った提案内容を構築していく提案力、商談時に相手の理解力にあわせた説得力のある話ができる説明スキルが身に付きます。
・交渉力
顧客と会社の間に立つ営業職。顧客からの無理な要求には上手くNOと伝えて納得してもらう必要があります。
社内でも他部門の要望の中には受け入れることが難しいものもあるので、話しあってお互いの落としどころを決めることもあります。こうやって場数を踏んでいくことで交渉力が身に付いていきます。
このような交渉力は昇格して権限が大きくなったり、仕事の規模が大きくなるほど必要になってきますが、土台にはコミュニケーションが不可欠だといえるでしょう。
物流営業の年収
企業によって異なりますが、未経験の場合の年収は400万円程度、リーダー職になると500~600万円程度、マネージャークラスになると800万円以上の年収を期待することもできます。
人手不足が続いている物流業界。
営業に関しても常に人手不足なので、長期的に安泰が見込まれるでしょう。物流の需要はますます高まっており、現時点では将来にわたって安定している職業だと言えます。
物流営業の経験が活かせる転職先
物流営業として培った経験・スキルは社内でのキャリアアップはもちろん、同業他社や他業界への転職活動でも役に立ちます。
では、物流営業からどういった業界への転職が可能なのかを見ていきましょう。
・物流企業
物流営業の経験が活かせる転職先は同じ物流企業です。
物流企業といっても、トラック運送系企業、鉄道系企業、海運系企業、空運系企業、宅配系企業、倉庫系企業など、さまざまな種類があります。
同業他社への転職の他にも同じ物流企業の別種類の企業に転職するケースも考えられますが、すべて物流営業の経験を活かすことができるでしょう。
・大手総合ネット通販会社
テレビや雑誌、ラジオなどの媒体を通じて製品の売り込みに携わる通信販売営業では、営業で磨いた提案スキルが活かせる転職先のひとつです。
最近では、ECサイトを通じての業績が拡大しているため、将来性にも期待できる業界です。
また、大手総合ネット通販会社では社内公募制を設けている会社もあり、比較的社内での異動がしやすい傾向にあります。
この制度を活用して、営業に関連した部署・ポジションへ異動することも可能です。
・物流総合商社
総合商社で取り扱われている様々な商品は、陸運・海運・空運などを通じて国内外へ輸送・輸出されます。
企業によっては物流に関する知識・経験の共有を求めている場合もあり、いままでの物流営業で得た商品の輸送に関する知識は総合商社でも役にたちます。
さらに営業で培ったスキルを提供することもできるため、物流総合商社で活躍することも可能でしょう。
・倉庫運営企業
さまざまな企業の在庫や一般消費者の家財などの保管等が主な業務となる倉庫業。
ひと言で倉庫業と言っても取り扱う荷物は企業によって異なりますが、物流営業の経験があれば、検品から出庫にいたるまでの業務にも着手しやすく、即戦力として活躍することができます。
・独立・開業
管理職の経験があれば、ヒト・モノ・お金を動かす立場であるため広いマネージメント能力が身についており、このノウハウを生かして独立・開業をする方もいます。
一例として、ネット通販サイトを立ち上げたり、倉庫会社を立ち上げて倉庫サービスや配送サービスを展開している方もいらっしゃいます。
まとめ
物流営業から管理職や営業所長といったキャリアアップを目指すことも、同業者、同業他社、他業種など、これまでの物流営業としての経験が活かせる転職先もたくさんあります。
自分がなにをやりたいか、どういう働き方をしたいかをしっかり考えて理想のキャリアパスを実現しましょう。