倉庫内の管理職ってどんなお仕事?
2023.10.16
物流のお仕事といえば「モノを運ぶ仕事」とイメージする人も多いのではないでしょうか。
実際のところ、物流業界にはさまざまな仕事があり、物流業務を効率的でスムーズに行うために必要なのが「倉庫管理」という仕事です。
今回は倉庫内の管理職のお仕事ついて解説していきます。
倉庫管理とは
倉庫管理とは、商品の物流を効率的に行うための一連の業務のことです。
商品の運搬だけでなく、在庫の管理から倉庫内の人員や設備の管理など、倉庫内の業務全般をマネジメントすることで出荷時間の遅延や誤出荷などのミスを防ぎサービスの質を保ちます。
また、各倉庫には必ず倉庫管理責任者の配属が倉庫業法で義務付けられており、火災や労災などを防止し適切な環境作りをしていきます。
倉庫管理の仕事内容
商品の仕分けや出荷準備、保管を行うことを倉庫管理といい、大きく分けると以下の業務が発生します。
・入庫
入庫作業とは倉庫に届いた商品の荷卸し
入庫伝票の照合
発注内容と実際の荷物の中身に間違いがないかを検品
保管場所ごとに商品を仕分け
・出庫
伝票や指示書をもとに、必要な品物を倉庫の中からピックアップ
ピックアップした商品に間違いがないか検品
商品を梱包し、伝票を貼付
伝票と商品に間違いがないことを確認し出荷
・在庫管理
倉庫内の在庫数を把握し、最適な状態・量で供給できるように管理
倉庫管理のお仕事は、未経験でも安心して始められるお仕事ですが、1人で黙々と作業をすることが多いため、集中力が必要です。
その他にも、荷物や商品を運ぶための体力や、他のスタッフと協力するコミュニケーション能力も求められます。
効率よく倉庫管理を行う方法
効率よく倉庫管理を行う方法について解説します。
効率よく倉庫管理を行うことで、従業員にとって働きやすい環境であったり、発送の短縮に繋がり顧客満足度につながります。
・倉庫内のレイアウトを工夫する
倉庫内の商品の配置を把握できていないと効率よく倉庫管理を行うことはできません。
どのスペースをどのように活用するのか、どこにどの商品がおいてあるのかを把握し、入出庫までの一連の業務の動線がスムーズに行えるようにレイアウトを変更しましょう。
倉庫内のレイアウトは作業を効率化するための重要なポイントです。
・ロケーション管理で荷物の場所を把握する
倉庫内の商品の場所に数字やアルファベットなどの住所を割り振って在庫管理することをロケーション管理といいます。
ロケーション管理には「固定ロケーション」「フリーロケーション」「ダブルトランザクション」といった3つの方法があります。
【固定ロケーション】
商品の種類ごとに保管するロケーションを固定しておく方法
【フリーロケーション】
空いている棚に商品を保管していく方法
【ダブルトランザクション】
倉庫内をピッキングエリアとストックエリア2つのエリアに区別して、保管やピッキング作業を行う管理方法
ロケーション管理をすることでピッキングの効率を上げることができます。
・ピッキングリストで作業の効率化
納品書でピッキング作業を行っても作業効率は変わらないと思うかもしれません。
納品書だけでは商品がどこにあるのかがわからず、自力でみつけなければなりませんが、ピッキングリストは倉庫内を何度も行き来することがないように最適なルートでピッキングが行えるように工夫されています。
ピッキングリストを作成することによって作業に不慣れな人でも素早く商品を探し出すことができます。
・バーコード管理・RFID管理を利用する
バーコードやRFIDを利用することで手作業での在庫管理よりも高い精度を実現し、人的ミスも軽減することができます。
ただし、導入時には高い金銭コストがかかりますので注意が必要です。
・WMSを導入する
WMS(Warehouse Management System)とは「倉庫管理システム」のことを指し、入庫・出庫・在庫管理などをデジタル化し、物流品質や生産性の向上につながるシステムです。
システムを導入することによって下記のようなメリットがあります。
・人が行う作業をシステムがサポート、さらにチェックすることによって作業ミスを削減
・担当者による目視での照合作業がほとんど必要なく、簡単かつ効率的になる
・一定レベルの生産性が保たれるように設計されているため、従業員の経験に依存することなく倉庫内での作業平準化が進む
・作業効率が上がり、人件費コストの削減
「ヒューマンエラーが多い」「経験豊富な従業員でないとできない作業がある」「人手が足りていない」といった悩みをお持ちの方はシステム導入を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は倉庫内の管理職のお仕事のついて解説しました。倉庫管理は商品を抱える企業にとって、業務ミスを発生させないために非常に重要な業務です。
倉庫管理は工夫をすることで業務は効率的になります。
ヒューマンエラーが多いのであれば、在庫管理システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。