転職の面接対策!「最近気になるニュースは?」に対する答え方を解説!
2024.08.27
転職必勝!面接で使える最新ニューストピック解説
転職での面接でよく聞かれる質問の一つに「最近気になるニュースは?」という
ものがあります。
これは、ただ単にニュースの内容を聞いているわけではありません。
面接官がなぜこんな質問をするのか、何を見ようとしているのかを理解して、
好印象を与えられるような回答を準備しておく必要があります。
そこで今回は、面接でよく聞かれる「最近気になるニュースは?」に対する回答で見られている部分やニュースの選び方・答え方について解説していきます。
併せてOK・NG回答例もお伝えするので、面接時の参考になれば幸いです。
●なぜ面接官は気になるニュースを聞くのか?
①幅広い情報を収集しているかを確かめるため
面接官は、候補者が時事問題に対して敏感かつアクティブに反応しているかを知りたがります。
なぜなら、その反応は候補者の積極性や洞察力を示すからです。
常に最新情報をキャッチアップしていると、社会のトレンドや変化に対応しやすくなります。そのため、リーダーシップを発揮し、未来を見据えた行動ができるでしょう。また、幅広い知識を持つことは、人間関係の構築やコミュニケーションにも非常に役立ちます。
これらの能力は、社会における成功に不可欠で、面接官は候補者がこのような能力をどの程度持っているかを評価しているのではないでしょうか。
②社会に対しての意識の高さを見たいから
ニュースを見て情報を集めるだけでなく、ニュースを見てどう思ったのかなど自分の考えを持っていると分かれば、社会に対して意識が高いとみなします。
そのため高評価に繋がりやすく、面接官にも良い印象を与えられるでしょう。
③人間性を見たいから
ニュースに関していろいろ質問しながら、物事に対してどんな考え方をするのかなど知ることで応募者の人間性を見ようとします。
また、応募者とコミュニケーションを取ってみたいという狙いもあります。
会社で仕事を進めていく上で大切なのはチームワークです。
しかしチームワークとは、言われたことをただこなしたり、他の人に任せっきりにしたりすることではありません。
自分の考えを持って動き、時には意見を言い、周囲の人と協力しながら仕事を進めていくことが求められます。
そのため、面接官は「気になるニュース」という一般的なことに対してどんな考えを持ち、どう意見を述べるのかを見ているのです。
●気になるニュースの選び方
気になるニュースの質問に関しては、答え方もさることながら、どんなニュースを選ぶのかというのも評価の対象となります。
選んだニュースによっては良い印象にも悪い印象にもなりえるので、ニュースで
あれば何でもいいというわけでもありません。
選び方①:応募企業や業種・業界に関係のあるニュースを選ぶ
応募する企業や志望業界においてのニュースがある場合は、敏感になっておく
必要があります。
もし大きいニュースがあったとして、それが世間的にはそこまで大きく扱われなくても、業界で働く人にとっては知っていて当然です。
しかも知っているだけではなく、自分なりの意見もしっかり持っておかなければいけません。
でなければ、面接官に「なぜうちの会社を(この業界を)志望したのだろう?」と
思われてしまいます。
応募する企業や業界のニュースを知って自分の考えを持つことは、志望動機に
説得力と厚みを持たせることができるので、ぜひチェックしておきましょう。
選び方②:社会や経済全体に関するニュースを選ぶ
ある企業が新しい事業に乗り出した、ある企業とある企業が合併したなど、
応募する企業や業界・業種に関係なくとも、社会や経済の動きと関係しているニュースを選ぶのも良いです。
気になるニュースがなかなか見つからない時は、この選び方をすれば面接官の興味から大きく外れることはないでしょう。
選び方③:旬なニュースを選ぶ
社会や経済情勢など最新の情報を把握していると「常に情報収集をしているな」と思われ、面接官の共感も得やすいです。
逆に古いニュースを選んでしまうと「新しい情報を取り入れようとは思わないのかな?」「時代についていくことができないのかな」と思われてしまうので注意しましょう。
選び方④:宗教・思想関係のニュースは選ばない
宗教や思想は人によって違うため、それを企業側が把握すると就職差別に繋がる
おそれがあるため選ばない方が良いです。
選び方⑤:芸能・ゴジップネタは選ばない
芸能人同士の恋愛や離婚、著名人の逮捕などのゴシップネタは、面接会場で取り上げるべき内容ではありません。
ただし、好きな芸能人やスポーツ選手などの仕事に対する姿勢や生き方などが
勉強になった、見習いたいというような内容で伝えるのであれば良いでしょう。
●気になるニュースを見つけるときに便利なサービス3選
面接で気になるニュースを聞かれたときに好印象を与える回答をするためには、日々の情報収集が大切です。
「でも今までニュースとか見てこなかったし、一体どうやって探せば……」
なんて方もいらっしゃるでしょう。
そんな方のために、ここではニュースを見つける際におすすめのサービスをご紹介します。
①NewsPicks
NewsPicksは、ビジネスパーソンや就活生のためのソーシャル経済メディアです。
専門家や著名人が各ニュースに関してコメントしており、SNSを見ているような感覚で読めるニュースアプリサービスとなっています。
専門家や著名人のコメントを見ることで、そのニュースに関してどういった視点から読めばいいかイメージがつきやすいです。
②スマートニュース
世界で5000万回以上ダウンロードされているニュースアプリです。
国内外の政治経済からグルメ、エンタメ、ITなど多彩なジャンルを全て無料で読めます。
また、天気予報や雨雲レーダーも見られるので、面接会場へ行くのに傘が必要かどうかもわかります。
③LINEニュース
スマホ利用者ならほとんどが利用しているメッセージアプリ「LINE」。
開くことが習慣づいている人が多いため、誰でも簡単にニュースを確認できます。
エンタメ系のイメージが強いですが、経済ニュースも扱っています。
Twitterを見るのも方法の一つ
ニュースを見つけるときに便利なサービスとしては、Twitterもおすすめです。
Twitterのトレンドを見ることで「今何が起きているのか?」「多くの人が何に興味を持っているのか?」を知ることができます。
トレンドの中から特に気になったワードを調べ、自分の考えを持ちましょう。
●「最近気になるニュースは?」への解答例
気になるニュースの答え方については、下記の構成を意識してみましょう。
1、選んだニュースについて端的に説明
2、選んだ理由を話す
3、ニュースに対して思ったことや考えを伝える
例①
最近気になったニュースは、Yahoo!とLINEが経営統合したことです。
LINEは連絡手段としてよく使っていますが、最近では少額で資産運用ができるなど「コミュニケーションツール」という枠にはまらないサービスの展開に注目していたところでした。
今後は、他社とコラボレーションすることでどれだけ新しいものを生み出していけるかや、いかにニッチなニーズを拾ってビジネスに繋げていけるのかが
大切になっていくのではないかと考えました。
例②
最近は、コンビニエンスストアの24時間営業の見直しについて気になりました。
24時間営業は確かに便利ですが、働いてくれている人がいるからこそその利便性は保てているのだと改めて思い、だからこそ労働環境について見直して、消費者だけでなく働く人々も含めた全ての人にとって快適な暮らしを実現していく必要があると感じました。
ただ、24時間営業の店舗は、病気や事件など緊急時に駆け込める場所でもあるので、今後慎重に検討していくべきだなと思います。
●「最近気になるニュースは?」へのNG解答例
例①
私が最近気になったニュースは、基地周辺の調査対象に安保土地法が成立した話です。
自衛隊基地周辺や国境離島など、安全保障上重要な土地の利用を規制する新法「重要土地等調査法」が先日の参院本会議で自民、公明両党と日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で可決、成立しました。
これにより、国は区域を指定した上で土地・建物の所有者らを対象に氏名や国籍、利用状況を調査できるようになります。過去には中国や韓国の資本による不透明な土地購入の例があり、こうした動きの監視が目的となっています。
私は自国の土地を国が管理する事は、安全保障上当たり前だと思い、興味を示しています。
⇒この回答例は、ニュースを端的に説明していません。
面接時間は限られているため長々と話すのではなく、まずは簡潔にニュースを説明するようにしましょう。
また、丁寧に話そうとして長くなってしまっては印象が悪くなり勿体ないので、
事前に何分かかるのかシュミレーションしておくといいでしょう。
例②
私が最近気になったニュースは、新型コロナの影響により退職希望者が増加している話題です。
アパレル、観光、外食を中止とするサービス業界にて、例年より大幅な退職希望者が出ていることがわかりました。
それにより、人手不足である企業が続々と求人を出しています。
全体の募集人数は6月上旬時点ですでに1万人を超えており、昨年を上回るハイペースで推移していることも分かっています。
⇒この回答例には、自分の意見がありません。
そのため、内容がただのニュースの説明になっています。
面接官が気になるニュースの質問をするのは、その人の人間性や考え方を見るためです。
応募者がそのニュースを見てどう思ったのか?どう考えたのか?ということを知りたいと思っています。
その意図を汲み取って、自分の意見も交えるようにしましょう。
●まとめ
最近気になるニュースに関する質問には、面接官が納得するレベルで答えなければいけません。
そのためには、ただニュースを読んで事実を把握するだけでなく、そのニュースの背景や関連している内容まで理解することが必要です。
自分の考えや意見を交えながら端的に話すことを意識し、自分の人柄をアピールしましょう。