トラックドライバーに必要な免許とは?取るべき資格のおすすめもご紹介!
2021.01.19
これからトラックのドライバーを目指すという方に、ぜひ気を付けていただきたいことがあります。
それは、トラックの種類と免許についてです。
ドライバーの求人募集は「2tドライバー」や「大型トラックドライバー募集」など、
トラックの種類や車両の大きさごとに出すところが多いです。
でも、どのトラックを運転するのにどんな免許が必要なのか、そもそもトラックの種類がどれだけあるのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、トラックの種類と、運転するのに必要な免許についてご説明します!
●トラックの運転に必要な免許の種類
まずは大前提として、トラックを運転するためには絶対に「普通免許」が必要となります。
そしてさらに、運転できるトラックの幅を広げるために下記3つの免許を取得するという形になります。
・準中型免許
・中型免許
・大型免許
平成19年6月1日までの運転免許は、「普通免許」と「大型免許」の2種類でしたが、
それ以降に行われた2度の運転免許制度改正により、「中型免許」と「準中型免許」が増え、
4つになりました。
そのため、運転できる車両が、免許を取った時期によっても分かれています。
■平成19年6月1日までに免許を取った人
普通免許…車両総重量:8t未満 最大積載量:5t未満
大型免許…車両総重量:8t以上 最大積載量:5t以上
■平成19年6月2日~平成29年3月11日に免許を取った人
普通免許…車両総重量:5t未満 最大積載量:3t未満
中型免許…車両総重量:11t未満 最大積載量:6.5t未満
大型免許…車両総重量:11t以上 最大積載量:6.5t以上
■平成29年3月12日以降に免許を取った人
普通免許…車両総重量:3.5t未満 最大積載量:2t未満
準中型免許…車両総重量:7.5t未満 最大積載量:4.5t未満
中型免許…車両総重量:11t未満 最大積載量:6.5t未満
大型免許…車両総重量:11t以上 最大積載量:6.5t以上
●トラックの種類
【2tトラック】
2tトラックとは、車両総重量5t未満・最大積載量2.0t~2.9tの小型トラックのこと。
普通免許で運転することは可能ですが、平成29年3月12日以降に免許を取得した場合は運転できません。
これから免許を取ろうとしている方も注意してください。
準中型・中型・大型免許があれば、余裕で運転できます。
【4tトラック】
4tトラックとは、車両総重量8t未満・最大積載量5t未満の中型トラックのこと。
こちらも、準中型・中型・大型免許があれば、余裕で運転できます。
普通免許に関しては少しややこしくて、免許を取得した日によって異なります。
前章「●トラックの運転に必要な免許の種類」でもお伝えしましたが、
平成19年6月1日まで、免許の種類は「普通免許」と「大型免許」のみでした。
そのため、「車両総重量8t未満・最大積載量5t未満限定の中型免許」を取得したものと
見なす経過措置が適用され、普通免許で運転することが可能となっています。
ところが、平成19年6月2日以降は、運転免許制度改正により「中型免許」が誕生したことで、普通免許で運転できる範囲が縮まり、普通免許での運転は不可能になりました。
よって、中型免許以上を取得するか、限定解除審査を受ける必要があります。
●準中型免許とは
平成29年3月12日以降(2度目の運転免許制度改正)によって、普通免許で4tだけでなく、2tまでも運転ができなくなりました。
その代わりに誕生したのが「準中型免許」です。
中型免許の取得には「20歳以上で、免許停止期間を除く免許経歴が2年以上」という条件があるため、例えば18歳でトラックのドライバーの仕事をしたくても、免許が取れず働けないという状況が見られました。
そのため、この準中型免許が新設されたのです。
【10tトラック】
4tが中型トラックと言われているのに対して、大型トラックと言われているのが
10tトラック。
10tトランク自体には明確な定義はなく、一般的には最大積載量がおおよそ10t前後の
トラックを指します。
車両総重量11t以上、最大積載量6.5t以上になれば「大型自動車」に部類されるため、
大型免許が必要となります。
【8tトラック】
4tの中型、10tの大型に対して、その真ん中に位置するのが8tトラック。
見た目は4tトラックとあまり違いはありませんが、免許取得の際は気を付けなければいけません。
4tトラックは最大積載量が5t未満なのに対し、8tトラックは最大積載量が8t前後であるため、大型免許が必要なのです。
また、平成19年6月1日までに取った普通免許には、「中型車は中型車8tに限る」という記載がありますが、これは車両総重量のことです。
「車両総重量が8tの車は普通免許で運転できるよ」という意味です。
8tトラックを運転するには、大型免許が必要なので、勘違いしないようにしてください。
【おすすめ免許は中型・大型】
4tトラックは運送会社だけでなく、製造や建設業界でもよく使われているため、トラックドライバーの需要も非常に大きいです。
しかし4tトラックは、普通免許の場合だと取った時期によっては運転できませんので、確実に運転できる中型免許を持っていれば重宝されるでしょう。
運送会社の多くは、4tから給料も高くなる傾向にあるのでおすすめです。
また、「大は小を兼ねる」という言葉があるように、大型免許さえあれば
どのトラックも運転できます。
教習や試験の難易度は上がりますが、難しいだけあって人も不足している分重宝されますし、もちろん収入も期待できます。
取得さえしてしまえば、ドライバーとして幅広く活躍をすることが可能です。
●まとめ
運送会社によっては、免許取得のための費用を援助してくれるところもありますが、即戦力としてすぐ活躍するためにも、前もって取得しておくといいでしょう。
トラックの運転手は収入面など高待遇であることも多いですが、人手が足りていないのが現状です。
運転が好き・運転技術を活かしたい・そんな方はチャンスですよ!