フォークリフトの試験は難しい?難易度とその試験内容をご紹介!
2021.01.25
フォークリフトの資格取得を目指そうとする方の中には、「フォークリフトの試験って難しそう…」「落ちたらどうしよう…」といったような不安を抱えている方もいらっしゃると思います。
それに、普通に生活しているとなかなかフォークリフトを運転している人の姿を見ることがなく、馴染みも薄いためそう思う人も多いでしょう。
しかしそんなに心配しなくても、学科講習をしっかり聞いて、実際に車を運転するのとはまた違う感覚をしっかりと掴んで実技をこなして慣れていけば、パスできることが大半です。
そこで今回は、フォークリフトの試験内容とその難易度について詳しく解説いきます!
●フォークリフトの試験は4日間
フォークリフトの試験は、下記の日程で行われます。
1日目:学科講習・学科テスト
2日目:実技走行
3日目:実技荷役操作
4日目:荷役操作の練習から実技試験
・学科講習・学科テスト
1日目は講師が教本を元に、フォークリフトの仕組みや荷役時の操作、フォークリフト操作に関係する法律などを解説してくれます。
◆フォークリフト本体の構造・取扱方法
走行に関する装置の構造や操作方法を学びます。
・原動機(エンジンもしくはバッテリー)
・動力伝達装置(ギア、アクセル)
・走行装置(タイヤ)
・かじ取り装置(ハンドル)
・制動装置(ブレーキ)
・方向指示器(ウインカー)
・警報装置(クラクション)
◆フォークリフトの荷役の構造・取扱方法
・荷役装置の構造や取扱方法を学びます。
・荷役装置
・油圧装置(安全弁を含む)
・ヘッドガード
・バックレスト
・ラム
・パケット
◆フォークリフトの運転に必要な力学
フォークリフトを運転するにあたり、知っておかなければいけない力学について学びます。
・力の合成
・力の分解
・力のつり合い
・力のモーメント
・重力
・重心及び物の安定
・速度及び加速度加重
・応力
・材料の強さ
◆法令
フォークリフトを使った労働に関する法律や条項などについて学びます。
・労働安全衛生法
・労働安全衛生法施行令(昭和47年法令第318号)及び労働安全衛生規則中の関係条項
講習時は重要なところにアンダーラインを引くようにと言われますが、そこが試験に出てくるところになるので、ちゃんと聞いておく必要があります。
試験は簡単なマークシート形式で、1問につき4つの問いから正しい答えを選ぶというもの。
基本的に講習で教わったことから問題が出るので、寝ずにしっかり講習内容を聞いていれば簡単に合格できるでしょう。
・実技走行
決められたコース内で、フォークリフトの走行を基本から応用まで学びます。
学科講習で教えられたことを実践する場となりますが、フォークリフト搭乗前・走行後のなどの「安全確認」がしっかりできているかが見られます。
この段階では、荷物を持つなどの操作はありません。
回数をこなせばだんだん慣れていきます。
・実技荷役操作
3日目もまず走行操作を何回かやったのち、荷役操作を行います。
フォークの爪に荷物を運んで走行したり、荷物を持ちあげて走行後に別の場所に置いたりなどといった動作を学びます。
ただ走行だけでなく、フォークを動かすためのレバー操作も加わるため、「正しく操作しながら確認事項を全て声出し(指差し)確認できるか」が重要となってきます。
こちらも回数をこなせばだんだん慣れていきます。
ちなみに実技講習で不備があった場合は、講習後に補修として呼び出されることもあります。
・荷役操作の練習から実技試験
4日目も荷役操作を練習します。
この荷役操作が実技試験と同じ内容となります。
たくさん反復練習をすることで感覚を掴み、フォークリフトがどうやったら動くのかをしっかり頭で理解していれば、試験にもパスできるでしょう。
●もしフォークリフトの実技で落ちてしまったら
お伝えしている通り、フォークリフトの実技は感覚を掴むことと、あとは構造を理解することができていれば難しくはないですが、もし落ちてしまった場合は追試験が認められることもあります。
フォークリフトの試験はゆるいとも言われますが、試験に至るまでの過程(講習中)
で合格水準に満たないと判断されれば、修了証も発行しないという方針になっています。
試験で落ちて追試験になるというわけではなく、それより前に判断されるわけです。
ですがこれは当たり前のことです。
合格基準に満たしていないのに、合格だとみなして修了証を渡してしまっては、実際にフォークリフトを使って仕事をしたときに事故が起きることに繋がる可能性がありますからね。
普通にやっていればパスできる試験なので、できれば一発で合格できるよう頑張りましょう。
●まとめ
フォークリフトの仕事は、資格がいるだけあって給料も高めです。
それは派遣やバイトだけでなく正社員でも働ける環境であるということを示しており、働き方を選ぶことも可能です。
物流関係はもちろん、荷分けの仕事、自動車工場などあらゆる現場で求められる資格なので、ぜひチャレンジしてみましょう。