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モノの管理に必要なバーコード用語を詳しく解説!

モノの管理に必要なバーコード用語を詳しく解説!

2021.03.15

モノを管理するために欠かせないバーコード。

検品作業や、定期的な在庫管理や品質管理などにおいて、人による作業だと多くの時間と手間を必要としますが、バーコードを用いて管理を行えば、大幅に作業効率を上げることができます。


しかし、物流業務に携わり、バーコードを使ってモノを管理するのであれば

知っておいた方が良い用語がたくさんあります。

そこで今回は、モノを管理する際に押さえておくべき用語をまとめて

ご紹介していきます。


●バーコードの基本情報

バーコードとは、情報を数字や文字、記号などを太さの異なる線とスペースの

組み合わせで表現したもので、スキャナーなどの機械で自動的に読み取りできるように

したものです。


バーコードには大きく分けて、黒と白のしましまで表現される「一次元シンボル」と、

黒と白のドットで表現されるものとの2種類があります。


・一次元シンボル

一次元シンボルは、縦横の2方向ではなく、横のみの1方向に情報が表示されます。

中でも有名なのが「JAN(ジャン)シンボル」で、JANコードをスキャナーで読み取れるよう商品パッケージに記載しているもので、すでに広く利用されています。

ちなみにJANシンボルは日本国内の呼ばれ方で、国際的には「EANシンボル」と呼ばれています。


その他には「ITFシンボル」「GS1-128シンボル」「GS1データバー」があります。


・二次元シンボル

二次元シンボルは、縦横の2方向に情報が表示されます。

QRコードなどがこれに該当し、他にも海外の医薬品・医療機器などでの利用が

認められている「GS1データマトリックス」もこれにあたります。


一次元シンボルに比べると、小さな面積で多くの情報を表示することができ、また多少の汚れや欠けがあってもデータを正しく読み取れる機能もあります。


●コードの種類と構成

【JANコード】

JANコードとは「どの事業者のどの商品か」を判別するための国際的な商品識別番号の

ことです。

流通基準を管理する国際機関「GS1」が管理しています。


JANコードは下記3つのデータで構成されています。


・GS1事業者コード(9桁)

商品のブランドを持つ事業者ごとに割り振られている9桁の番号です。

※2000年までに登録した事業者は7桁の場合もあります。


番号は国ごと・事業者ごとに違うため、同じ番号の他事業者は存在しません。

ちなみに、頭2桁が「45」または「49」が、日本の事業者であることを指す番号と

なっており、この番号のことを「GS1プリフィックス」と言います。


・商品アイテムコード(3桁)

商品一つひとつに割り当てる番号のことで、事業者が商品の種類や色・サイズなどで

管理しやすいよう独自に設定します。


・チェックデジット(1桁)

入力ミスやバーコードが汚れていた場合などの読み誤りを防ぐための番号です。

決まった計算式があるので、それを使って算出します。



【集合包装用商品コード(ITFシンボル)】

集合包装用商品コードとは、同じJANコードを持つ商品を、複数個包装したものに対して設定する14桁のコードです。

受発注や入出荷、仕分けなど企業同士の取引で活用されています。

データそのもののことを「集合包装用商品コード」、読み取り用の画像のことを

「ITFシンボル」と呼びます。


集合包装用商品コードは、下記3つのデータで構成されています。


・インジケーター(1桁)

集合包装用商品コードの戦闘1桁目に使用される数字で、ダンボールなどに

梱包されている数の違いを表します。

例えば、Aという商品に対して、6個入り・12個入りなどの個数違いで1包装、

個数は同じだけど包装形式が箱入りとビニールラッピングの2種類ある、といった時に

識別するためのものです。


・GS1事業者コード+商品アイテムコード(12桁)

集合包装の中身の商品に割り当てられているJANコードを一部編集し、使用します。


・チェックデジット

JANコードにも表示されていますが、集合包装用コードの分はまた別に設定が必要です。



【GS1-128バーコード(GS1-128シンボル)】

AI(GS1アプリケーション識別子)に従って表した、流通・物流・製造で活用される

バーコードです。

データそのもののことを「GS1-128バーコード」、読み取り用の画像のことを

「GS1-128シンボル」と呼びます。

JANシンボルやITFシンボルと違い、アルファベットや記号も表現でき、かつ複数の

データを連結させることができるため、商品情報や包装形式の情報だけでなく

製造日や賞味期限なども表すことができ、「商品に関する様々な情報を表現したい」

というニーズに応えるコードとなっています。


具体的に、GS1-128で表すことができるのは下記のような情報になります。

・梱包番号

・重量、体積、容積

・ロットナンバー

・請求先企業コード

・製造日、賞味期限や品質保持期限などの日付

・ロケーションナンバー(出荷先)

・顧客発注番号


1枚のバーコードで表すことができる最大桁数は48桁で、クワイエットゾーン(シンボルの両端の余白)を含めたサイズが165㎜以内と決まっているため、それ以上のデータを

表示させたい場合はバーコードを2本に分けて表示します。


●まとめ

バーコード一つにしても種類があって、いろんな専門用語があって難しいですね。

バーコードを構成している数字の意味がわかれば、そのバーコードが何を表しているかがわかるので、まずは自分のそばにある身近なもののバーコードを見てみましょう。

どういう構成になっているのかを気にしながら見ることで理解が深まり、難しさを感じることも徐々になくなるでしょう。