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知っているようで知らない?物流の仕組みや流れを徹底解説

知っているようで知らない?物流の仕組みや流れを徹底解説

2021.01.25

配送料の低価格や無料化により、ちょっとした日用品でさえもインターネット上で注文する人が増えた現代。

そのため物流業界には、増加するモノの量を効率的にさばくことや配達時間の短縮化などの課題が重くのしかかっています。

日本に住む私たちにとって、便利で快適な生活が必要不可欠になった今、生産者と消費者を結ぶ物流はまさに今の時代を支えている生命線とも言えるでしょう。

しかしそれだけ大事で身近でありながら、皆さんは物流のことをどれぐらい知っているでしょうか?

今回は、意外に知られていない物流の仕組みについて見ていきたいと思います。

●意外に知らない物流の仕組み・物流の分類

物流は大きく分けると下記の通り4つに分類されます。

・調達物流

・生産物流

・販売物流

・回収物流

調達物流・生産物流・販売物流が消費者に物を供給するまでの流れ、回収物流が消費者から物を回収して再循環させるか廃棄処分するまでの流れを言います。

それでは、一つひとつ具体的に見ていきましょう。

・調達物流

工場などで物を作るために必要な材料を集めることを指します。

材料とは原料だったり製品の部品だったりと様々で、仕入れ先は国内から海外まで幅広くあります。

国内であれば、小口の場合は路線便や宅配便、大口のものや重いものなどは不定期の専属トラックであるチャーター便と呼ばれるものが使われます。

長距離の場合は船便、航空便、貨物列車などが使われます。

海外からの場合は、海を越えることになるため、輸送方法も航空便・船便・貨物列車・トラック・コンテナ輸送車などに限られてきますが、どれか1種類だけで運ぶということが難しくなります。

また、国境を越えることにもなるため、輸出と輸入のどちらもそれぞれの国で通関する必要があり、各国で定められている規制や法律に適応した物でないと輸出も輸入もできません。

・生産物流

調達物流によって手に入れた部品などを使って物を生産し、その管理をしたり、物を包装して営業所や倉庫、冷蔵庫などへの発送するまでの流れを指します。

この部分は主に製造業者自身で管理することが多く、中には一部の工程を物流業者へ委託することもあります。

・販売物流

卸から小売店へ、小売店から消費者へ商品が流れていくまでを指し、企業間の物の流れ(BtoB)、企業から消費者(個人)への物の流れ(BtoC)、個人同士の物の流れ(CtoC)の3つに分かれます。

最近ではメルカリなどフリーマーケットのようなことがネットやアプリ上で簡単にできるため、CtoCも伸びてきています。

BtoB間の物流は、BtoCに比べ約20倍ほどの市場規模がありますが、流れとしてはどちらも変わりがなく、違いと言えば取引相手が企業か個人であるかぐらいです。

・回収物流

店舗や消費者の元にある物を回収し、再循環させるか廃棄処分するまでの流れを指します。

回収のパターンはリターン・リユース・リサイクル・廃棄があり、下記のような流れを辿るのが回収物流です。

リターン

店舗や消費者に届くも売れ残った物は、不具合などで返品扱いとなり倉庫に返ってきます。

その後倉庫で選別し、そのままリパック・B級品などの対応で再度「在庫」となり、販売物流の流れに戻ります。

リユース

製品の修理などを行い、中古市場の販売物流の流れに戻ります。

リサイクル

物を加工して原料や素材の状態までにし、調達物流・生産物流の流れに戻ります。

廃棄

焼却処理などにされ、最終処分場へと回ります。

●物流の流れ

物流とは、生産者から消費者へ商品などのモノを移動させることです。

この移動を、量・時間・場所を調節して効率よく行うため、「物流」には下記6つの機能が盛り込まれています。

①輸送・配送

そのモノを作った生産者から、トラックや鉄道、航空機などを使って実際に購入した消費者へ届ける役割を担う。

②保管

倉庫などモノを品質・数量をしっかりと管理できる中で、ある期間預かり留め置くこと。

③包装

輸送・配送時、保管時などにモノに傷がつかないよう、品質を維持したり保護したりするために適切な資材や容器などに包み、ダメージから守ること。

④荷役

飛行機や船、トラックなどの運送機器への積み込み作業や荷下ろしのこと。

また、バックヤードへの入出荷、保管されている物品の出荷指示に基づいた取り出し(ピッキング)、仕分けなども含まれる。

⑤流通加工

商品そのものに手を加える「生産加工」や、商品そのものには手を加えず、値札をつけたりセット組をする「販促加工」など、モノに付加価値をつけること。

⑥情報処理

商品が現在どこにあり、いつまでに所定の場所に届くのか?次の入荷予定はいつなのか?などの受注から配送までの流れすべてをデータで管理し、正しく統括すること

●まとめ

生産されたものが実際に消費者のもとへ届くまでには、時間的・空間的な隔たりがあります。

その隔たりを埋めるのが「物流」の目的です。

そしてその目的達成のために、今回ご紹介した仕組みの下、今日もモノは流れているのです。

日々の「当たり前」のために誰かが動いてくれていること、しっかりとした流れが組まれていることを頭の片隅にでも置いておくと、また物流の見方が変わってくるかもしれませんね。