AIが進化しても残る仕事と残らない仕事とは?AIに負けないためのスキルの磨き方もご紹介
2021.04.26
ここ最近、「AIが発展したら人間はいらなくなるのではないか」
「AIに仕事を奪われてしまうのではないか」といった、人工知能による技術の向上とともに、雇用に関する影響を不安視する声をよく耳にするようになりました。
そのため、自分が今就いている仕事は将来残っているのだろうか?」と
不安になっている方も多いでしょう。
今回はAIの発展に伴いなくなる仕事・なくならない仕事をご紹介。
AIに負けないためのスキルの磨き方も合わせて解説していきます。
●AIに奪われる仕事とは?
野村総合研究所とオックスフォード大学の共同研究レポートによると、
AIが進化することでなくなる可能性が高い仕事として挙げられている職種は100個にものぼります。
その一部を解説付きてご紹介していきましょう。
□一般事務員、医療事務員、経理事務員、貸付係事務員、 学校事務員、人事係事務員、データ入力係、郵便事務員など
これらは「事務職」にあたる仕事です。
経理の計算、計測、データ入力などデータを処理したり数字を扱ったりする仕事は、人の手で行うよりもAIが行う方が正確性に優れており、高いパフォーマンスを得ることができます。
ハンコを押すだけの単純作業などもAIが行う方が早いです。
そのため、いわゆるホワイトカラーと呼ばれる仕事は、将来人の手が必要なくなるだろうと言われています。
□電車運転士、路線バス運転者、タクシー運転者、新聞配達員、バイク便配達員、宅配便配達員など
最近特に、自動車の自動運転は話題になると思います。
もし自動運転に完全移行となれば、電車やバス、バイクなど様々な乗り物が
AIによって動かされるようになり、人が運転することはなくなるでしょう。
郵便の収集や新聞配達も、できるようになるかもしれません。
□IC生産オペレーター、NC研削盤工、 NC旋盤工、金属加工・金属製品検査工、自動車組立工、 自動車塗装工、電子部品製造工など
物を加工・組立・検査したり、工具を使って物を作ったりといったいわゆる
「ブルーカラー」と言われる仕事は、いずれはAIが行うようになると言われています。
AIが行えば何回同じ作業をしても毎回同じものが出来上がりますし、手順を
プログラミングしておけばミスも発生しない為、クオリティの高いものを
生み出せるでしょう。
□ビル清掃員、列車清掃員、ホテル客室係など
現在でもすでにルンバなどお掃除ロボットが活躍しています。
将来もっと高性能なお掃除ロボットが誕生すれば、人の手よりも綺麗に掃除してくれるようになるため、これらの職種もなくなっていくかもしれません。
□税理士・行政書士・弁理士・司法書士など
レポートには載っていませんでしたが、資格を取得するのにかなりの知識が必要なこれらの仕事でさえも、AIによってなくなる仕事だと言われています。
業務をルーチンワークにすることができれば、AIに取って代わられてしまいます。
●AIに奪われない仕事とは?
□アートディレクター、映画カメラマン、 映画監督、グラフィックデザイナー、ゲームクリエーター、ファッションデザイナー、コピーライター、作詞家、 作曲家、俳優など
これらは「モノを作り出す仕事」であり、AIにはできないと言われています。
「面白くて笑う」「感動して泣く」といった人の感情に迫ってこそ生まれるもの
なので、AIがこれらの仕事を奪うことはないでしょう。
□学校カウンセラー、教育カウンセラー、作業療法士、産婦人科医、 外科医、歯科医師、小学校教員大学・短期大学教員、 中学校教員、幼稚園教員、保育士、社会福祉施設介護職員、 社会福祉施設指導員、など
データの収集はAIが担うにしても、人の心に寄り添うことはAIには困難です。
人が寄り添ってくれるからこそ安心もできますし、信頼にも繋がります。
そのため、これらの仕事もAIに取られてしまうということはないでしょう。
●AIに勝つためのスキルとは?
・コミュニケーション能力
どんなにAIが発達しようとも、コミュニケーション力は人間に勝ることはありません。
なぜなら、コミュニケーションは人間だけの能力だからです。
相手の性格や話している内容に合わせて話したり、伝えたいことを伝えるのは、
人間にしかできません。
相手が話したことや考えていることを否定せずに聞くこともまた、人間にしか
できないことです。
コミュニケーションは日々人と会話することで身についていくので、意識して
行なっていくと良いでしょう。
・創造力
AIは、データさえあれば何かを生み出すことができますが、自ら何かを生み出すことはできません。
これまで経験してきたことを元に、新しいものを生み出す。
「創造力」は、人間しか持っていない能力です。
創造力を育てるには、感性を磨くことが大切です。
いろんな人と関わって話をしたり、本を読んだり、映画を見たり、音楽を聴いたりなど、たとえ興味がない分野でも触れていくようにしましょう。
・AIなどに関する知識を深める
Aiが発達していけば、様々な分野でAIと向き合っていかなければなりません。
「AIに仕事を取られてしまう」と恐れて避けるのではなく「AIとどう過ごしていくのか」「AIをどう使っていくべきなのか」といったことを考えていく必要が
あります。
AIについての知識を習得し、AIの活用方法を自分で判断できるようになれば、
どの会社でも必要とされるでしょう。
●まとめ
AIが発展することによって社会や私たち人間にどんな影響を与えるのか、
正直なところ文献やメディアによってその予想は異なります。
目まぐるしく発展しているからこそ、未来を想像することが難しいようです。
しかし間違いなく、影響は出ます。
だからこそこの先を生き抜くためにも、AIのことを知り、そして自分自身のスキルを磨いていきましょう。