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物流業界を新卒で希望する人は増えている?減っている?希望者を増やすための対策も紹介!

物流業界を新卒で希望する人は増えている?減っている?希望者を増やすための対策も紹介!

2022.05.09

物流業界は、インターネット通販の利用者が増えたことで深刻な人手不足に陥っています。

少子高齢化で労働力人口が減少しているため、人手不足は物流業界に限ったこと

ではありませんが、やはり新卒でも物流業界を志望する人は少ないものなのでしょうか?


また、物流業界の人材を確保するために、業界はどのような対策を取っているのでしょうか?


今回は「物流業界を新卒で希望する人は増えている?減っている?希望者を増やすための対策も紹介!」をテーマにお話いたします。


新卒で物流業界を志望する人は増えているの?

人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所によると、建設業・製造業・流通業の大卒求人倍率が、それぞれ前年より 0.39 ポイント、0.11 ポイント、0.84 ポイント上昇しています。

流通業に関しては、2022年3月卒で8.12倍です。

参考:第 38 回 ワークス大卒求人倍率調査(2022 年卒)


求人倍率は雇用動向を示す重要指標のひとつで、倍率が高ければ高いほど企業は

人を求めていることになります。


例えば上記グラフでは製造業が1.71倍なのに対し、流通業が8.12倍です。

製造業に比べて流通業は、多くの人材を求めているということ。

つまり、就職者が少ないから人を求めているのです。


物流は流通の一部であるため、この結果を丸々鵜呑みにしてはいけませんが、

流通業は元々倍率が高めです。

2019年3月卒や2020年3月卒よりかは低くなっているため、物流業界を志望する

人は少しは増えているもの、「多く増加している」とまではいえないでしょう。


物流業界が人材不足になっている理由は?

①荷物の量が増えたから

ネット通販の利用者が増えたことで、個人向けの荷物の量も増えました。

今まで企業が配送の中心にいましたが、今は個人宅へとシフトしています。

荷物の調整などで積載率の低いトラックを多く動かさなくてはならなくなった

ため、ドライバーが不足しているのです。


また、荷物の量が増えたことでフォークリフトの運転者やピッキング・梱包などを行う倉庫作業者なども不足しています。


②悪いイメージがある

物流業界は24時間体制で荷物の仕分けや梱包など、発送準備をしています。

仕事内容によっては一日中動き回ったり、逆に座っていることが多かったりなど

極端なこともあります。


こういった仕事内容であることから、若者を中心に「物流業界はしんどい」

「キツい」などの悪いイメージがついてしまっているのです。

ネガティブなイメージが、更に人材不足の状況を悪化させています。


③一人ひとりの仕事量が増えつつある

荷物の量は増えるのに人は増えないということは、一人あたりの仕事量が増えるということです。

一人あたりの仕事量が増えると、当然体力的にも精神的にも辛くなってしまい

ます。


体も心も不健康になってしまうことで生産性が低下。

でも人はいない、限られた人員で生産性を上げ続けなくてはいけない。

労働者の負担がさらに大きくなる。

そして辛くなって、離職してしまう。


こういったことが繰り返されているため、物流業界はなかなか人が増えないのです。


人材を増やすのに有効な対策は?

①働く環境を良くする

労働環境を良くできれば、物流業界の悪いイメージを払しょくできるため、

人材確保も可能となるでしょう。


「肉体労働が多くてきつそう」「休みが少なそう」といった悪いイメージが

あると、特に若い人材の確保が難しくなってしまいます。


肉体労働が多い分休みの希望は聞くようにしている、AIやロボットの導入を行っているなど、労働環境を改善している傾向が見えれば、イメージが変わるかも

しれません。


②人材派遣を利用する

物流業界の人材不足を補うために人材派遣を活用することも一つの方法として

あります。

派遣会社から人材を物流会社に派遣してもらうシステムです。


人材派遣は、必要なときに必要な人数だけ人材を迅速に確保できるため、

人材が不足している物流業界にとってはとても役立つ存在です。

慢性的な人材不足に対してだけでなく、繁忙期の増員という意味でも非常に助かるでしょう。


③物流システムを使う

物流システムとは、IT技術を駆使したシステムのことです。

仕分けやピッキング作業などの業務を、人間の代わりに行う自動化システムに

なります。


近年、人材不足を解消するため物流システムを導入する企業が増えています。

物流システムがあれば、一人ひとりの仕事量を減らすことができ、少ない人数で

物流をまわすことが可能となります。

一人ひとりの負担が減れば労働環境も改善され、物流業界志望者の増加が

期待できるでしょう。

物流業界におけるネガティブイメージも下げられます。


ただし、物流システムを導入するにはコストが大きくかかります。

巨額のコストに耐えられる企業はまだまだ少ないため今すぐの実現は

難しいですが、これからに期待したいところです。


まとめ

人材不足が深刻化する物流業界。

やはり新卒者でも希望する人はそこまで多くはありません。


若い世代でも業界に興味を持って入社してもらい、人材不足を解消するためには

業務の効率化や労働環境の改善などが課題となります。


物流業界の人手を増やすためには、課題の解決が必要不可欠だといえるでしょう。