クール便ってどのようなサービス?仕組みや依頼方法、対応サイズについて詳しく解説!
2022.05.23
青果や鮮魚などの生鮮食品や、アイスなど冷蔵のお菓子を送るのに便利なのが
「クール便」です。
通常の配送方法だと腐ってしまうものも、クール便であれば新鮮な状態で相手に
届けられます。
しかし、配送業者によってクール便可能なサイズや配送の依頼先が異なります。
普段送る機会も少ないため「仕組みを知らない」「送り方が分からない」という方もいらっしゃるでしょう。
今回は、クール便の仕組みや依頼方法について解説します。
クール便とは?
クール便とは、低い温度下での管理が必要な商品を、保冷できる車両や設備を
用いて配達する便のことです。
冷凍食品やアイスクリーム、生鮮食品など、低体温帯での保存が必要なものを
運びます。
低体温帯での保存といえば冷蔵・冷凍・チルドがありますが、物流業界でいう
「クール」はこれらを区別せず-15℃前後~10℃前後の低温度帯すべてを指します。
クール便の対応が可能な会社は、大手だとヤマト運輸・佐川急便・日本郵便などです。
大手以外でも、クール便の発送代行を行っている物流会社はあります。
冷蔵・冷凍・チルドの違い
冷蔵・冷凍・チルドは、保存する温度に違いがあります。
冷凍庫は-18℃以下、冷蔵庫は3~10℃で設定されています。
冷凍はチルドは冷凍食品・アイスなど長期保存したいもの、冷蔵はすぐ食べるものを短期保存することに向いている保存方法です。
チルド品は、0℃前後の「チルド室」で保存されるものです。
冷凍よりも高い温度のため凍らせられませんが、長く持たせたい食品などの保存に適しています。
しかし、どの温度から温度までのものをクール便と呼び、対応しているのかは
各運送業者によります。
クール便の依頼方法
ヤマト運輸
ヤマト運輸は「クール宅急便」というサービスを行っています。
冷蔵タイプと冷凍タイプの2種類があり、冷蔵タイプは0~10℃、
冷凍タイプは-15℃以下の温度帯で届けてくれます。
上限サイズは、縦・横・高さの合計が120cm以内、かつ重さが15kg以内と
なっています。
宅急便の料金に加えて宅急便オプション料金がかかるため注意が必要です。
発送はヤマトの営業所、または集荷から可能です。
ファミリーマートやローソン、セブンイレブンなどコンビニエンスストアからは
送れません。
営業所へ持ち込む場合は、持ち込みができる場所を
直営店・取扱店・ドライバー検索で調べたのち、持ち込みます。
当日発送の締め切りや営業時間も併せて確認しましょう。
集荷の手配は、以下フリーダイヤル、またはナビダイヤルへかけて行いましょう。
フリーダイヤル:0120-01-9625
ナビダイヤル:0570-200-000
佐川急便
佐川急便は「飛脚クール便」というサービスを提供しています。
冷蔵品2℃~10℃・冷凍品-18℃以下の温度帯で届けてくれます。
発送できるのは、3辺の合計が140cm以内で20kg以内のものです。
通常の運賃に加え、クール料金も加算されるため注意しましょう。
発送は、佐川急便の営業所に持ち込むか、集荷に来てもらうかになります。
ヤマト運輸同様、コンビニからは送れません。
営業所の検索は
【佐川急便】営業所検索(営業所・サービスセンター・取次店を探す)より可能です。
集荷の場合は、最寄りの営業所を確認して集荷依頼をしましょう。
日本郵便
日本郵便は「チルドゆうパック」というサービス名です。
長さ1m以内、長さ・幅・厚さの合計が1.5m以内、重量が30kg以内のものが
送れます。
ゆうパックの通常料金に保冷料金を加算することで、0℃〜5℃の温度で発送が
可能です。
郵便局の窓口に持っていく、または集荷を依頼することで送れることが可能で、
ヤマト運輸や佐川急便同様、コンビニからは送れません。
郵便局・ATMをさがす - 日本郵政グループからチルドゆうパックの取り扱いがある郵便局を検索し、持っていくか集荷依頼を行いましょう。
なぜコンビニでクール便は送れないのか?
冷蔵・冷凍・チルド品は、どれも適切な温度帯で鮮度をしっかり保つ必要が
あります。
しかし、コンビニには冷凍や冷蔵する設備が備えられていません。
発送するまでに置いておく保冷場所がないため、ファミリーマート・ローソン・
セブンイレブン・ミニストップ・デイリーヤマザキなどといったコンビニからは
送れないのです。
営業所に持ち込むか、集荷を依頼しましょう。
まとめ
クール便の仕組みや依頼方法、対応サイズなどをご紹介しました。
日本郵便のチルドゆうパックは0℃〜5℃の温度帯の対応になるため、
冷凍品を送る際はヤマト運輸か佐川急便を使うようにしましょう。
また、クール便に限らずですが、送る際はなるべく相手が家にいるときに届くようにしましょう。
前もって都合のいい日を聞いておけるのであれば、その日を指定日にして送れるとベストです。
物流業界では人材不足が叫ばれているため、再配達の増加によるドライバーの
業務量増加が負担になっています。
物流を利用する私たちができることを実行することが物流業界で働く人のためになり、ひいては私たちの暮らしの豊かさにつながるのです。
もしそれでも、たまたま席を外していて受け取れなかった場合は、早めに再配達を依頼しましょう。