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ぶっちゃけ物流倉庫って暑い?空調はあるの?物流会社の倉庫事情をご紹介!

ぶっちゃけ物流倉庫って暑い?空調はあるの?物流会社の倉庫事情をご紹介!

2023.05.29

近年の夏は、気温も湿度も高いですよね。

今年も、熱中症で病院に運ばれた人のニュースも後を絶ちません。


エアコンの効いた屋内であっても熱中症になる人がいるぐらいです。

多くの人が長時間行き交う物流倉庫は、どのようになっているのでしょうか?


今回は、夏の物流倉庫の環境について解説いたします。


物流倉庫は暑いの?

物流倉庫は、最近できたばかりの倉庫などに関しては冷房が完備されているところもあります。


また、食品などを扱っている倉庫であれば、倉庫内の温度をある程度一定に

しておく必要があるため、冷房設備がある可能性が高いです。


ただ、玩具や本など温度が関係ないようなものを扱っていたり、古い倉庫であったりする場合は空調がない、もしくは空調があってもあまり効いていない可能性が

高く、夏はかなり暑くなります。


物流倉庫の求人に応募する際は、空調があるのかどうか確認しておきましょう。


運送業の熱中症による死傷者は全体の11%

厚生労働省が発表した「令和3年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況」によると、2021年の熱中症による死傷者の数は561人となっています。


更にこの資料では、業界別での死傷者数も公開されています。

運送業は11%で、建設・製造業に次ぐワースト3位となっています。


空調がない倉庫内ではもちろん、空調があっても事前の暑さ対策が重要といえる

でしょう。


物流倉庫が暑くなる理由

では、なぜ物流倉庫の室内は暑くなりやすいのでしょうか?


・施設面積が広く、冷房効率が悪い

物流倉庫は商品保管のために十分な空間を確保しなければならず、施設面積が広く、天井が高い構造になっています。

天井が高く、間仕切りもほとんどないことから物流倉庫内では冷房の効率が悪く、夏は暑さを感じやすくなります。


・空調設備の故障や老朽化

前述したとおり、物流倉庫は施設面積が広く、天井が高い構造になっていることから通常よりも空調設備のパワーが必要になります。

空調設備の故障や老朽化が進んでいるケースが多く、暑さを感じやすくなります。


・折板屋根が放射する輻射熱で暑くなる

物流倉庫の多くは金属製の折板屋根を使用しています。

折板屋根は軽量で水はけが良く、他の屋根材よりも長く施工できるなどの利点はありますが、折板屋根は直射日光によって熱せられ、70℃~80℃に達することもあり、夏は暑さを感じやすくなります。


物流倉庫が行っている暑さ対策

倉庫によって対策は異なるため全てではありませんが、一般的に物流倉庫が行っている暑さ対策についてご紹介します。


エアコン

暑さ対策において、エアコンは最もポピュラーな設備です。

一般家庭でも暑さ対策としてよく使われています。


ただ、倉庫の場合は一般家庭で使っているようなエアコンでは倉庫全体を涼しく

できません。

業務用のエアコンが必要です。


倉庫に合っていないエアコンを設置すると、効きが悪いがために温度を必要以上に下げてしまい、電気代がかさんでしまうため、設置場所や使用用途に合わせて

選んでいます。


業務用扇風機

倉庫内でも使用できる大型扇風機のことを、業務用扇風機といいます。

大型であるため、風が遠くまで届くのが特徴です。


ただ、真夏の暑さを業務用扇風機だけでは乗り切れないため、エアコンと併せて

使用することが多いです。


空調服の支給

倉庫に対してではなく、倉庫で働くスタッフに直接関係する対策です。

空調服とは、着衣内の空気を循環させるためのファンが組み込まれている作業服のことをいいます。


ファンによって汗を即座に乾かすことで、汗疹などのトラブルを防ぐことが

可能です。

ただ、ほこりや粉じんが舞う倉庫の場合は、外気も一緒に取り込んでしまって故障する可能性があります。


スポットクーラー

特定の作業スペースや人がよく通るところなど、ピンポイントな空間に設置して

冷やす設備です。


購入費用が高い上にサイズが大きく場所を取るため、設置はよく考える必要が

あります。


遮熱塗料・遮熱シート

熱を遮断する効果がある塗料やシートも、暑さ対策として使われています。

主に屋根や壁へ設置します。


一度施工すれば5~10年ほど使用できますが、傷や汚れで劣化すると効果が弱ってしまうため、定期的に張り替えや塗り替えが必要となります。

ウォーターサーバー

いつでも水分補給が行えるようにウォーターサーバーを完備している物流倉庫もあります。

また、大量に汗をかくと水分だけでなくミネラルも失われるため水分だけ補給をしていても熱中症や脱水症状を起こす危険性があるため、塩飴や塩タブレットなどを準備している倉庫もあります。


個人で行う暑さ対策3選

①水分補給する

暑さ対策の基本ともいえるのが「水分補給」です。


人は、1日におよそ2.5リットルの水分を失うといわれており、そのうち汗によって失うのが約900ミリリットルとされています。

しかし、暑い場所で作業をしているとたくさん汗をかくため、より多くの水分が

体から出ていきます。


そこまでのどが渇いてなかったとしても、定期的にしっかり水分補給を行うことが大切です。


②塩分補給もする

暑さ対策として水分も大事ですが、塩分も大事です。


塩分の補給は1リットルの水につき食塩1g~2gが目安です。

暑い環境の中で長時間作業する場合は、より濃度を高くする必要があります。


補給方法としてはスポーツドリンクもいいのですが、他にも塩分入りのビスケットやゼリー飲料などがあります。


③ネッククーラーをつける

ネッククーラーをつけることで太い制脈がある首が冷やせるため、体全体を冷やすことが可能です。


付けながらでも動きやすいか、重くないかなどを考えながら選ぶといいでしょう。


まとめ

倉庫内はどうしても、高温多湿の状態になりやすいです。

暑さ対策は必ずしなくてはいけません。


スタッフから、少しでも涼しくなるための設備を入れてもらうよう交渉するのも

ありですが、提案が通ることはなかなか難しいかもしれません。

こまめな水分補給や塩分補給を行い、熱中症予防のための冷感グッズを利用する

などしてスタッフ一人ひとりが熱中症対策をしっかり行う必要があります。


冷感グッズは今、ホームセンターや雑貨店などに多く売っていますので、自分の

仕事内容に合ったものを選びましょう。


また、倉庫を管理する物流会社も、スタッフが快適に働けるよう積極的に

暑さ対策に取り組んでいきましょう。