AIを使用した履歴書作成の方法
2023.09.11
ChatGPTをはじめとする生成AIを利用することで簡単に履歴書を作成することができるようになりました。
ChatGPTを利用することで履歴書作成に悩む時間を削減できれば、転職先の情報収集や面接対策に時間を費やすことができ、効率的に転職活動を進めることもできます。
今回はChatGPTを使用した履歴書の作成方法や注意点について解説していきます。
ChatGPTとは
アメリカのOpen AI社が開発した、人工知能(AI)を使ったチャットボットです。
その最大の特徴は、会話形式でやり取りできることで、質問に答えたり、間違いを認めたり、不正確な前提に反論したり、不適切な要求を拒否したりといった、より自然な問答が可能になっています。
ChatGPTを履歴書作成に活用するメリット・デメリット
【メリット】
・まとまりにくい内容や情報をまとめてくれる
・文章の書き方を提案してくれる
・転職先の情報収集や面接対策に時間を費やすことができる
・誤字脱字があれば指摘してくれる
【デメリット】
・完全に正しいということではない
・無料版の場合、質問の文字数制限や質問回数制限がある
履歴書作成の方法
ChatGPTを使っていて「回答が質問していたことと違う」「回答がずれている」など、思ったような回答が返ってこないと感じたことはないでしょうか?
ユーザーと対話を行うChatGPTは、どのようなプロンプトを与えるかによって、生成される回答が大きく変わってきます。
ChatGPTに役割を与え、制約条件と入力文を元に限定された回答を出力させることができます。
■職務経歴の作成
職務経歴は履歴書の中でも重要な内容の一つです。
ChatGPTに自分の職務経歴を詳細に説明すれば、簡潔で分かりやすい文章に整理してくれます。
【例】
私は〇〇年~〇〇年まで営業職として△△株式会社で働いており、
〇〇年~〇〇年の間、□□プロジェクトに携わっていました。
結果、売上500万円を達成しました。
履歴書に記載する職務経歴を考えてください。
■志望動機
企業にとって志望動機は、応募者がなぜ自社を選んだのか、
入社後にどうなりたいのかなど、応募者の熱意や意欲を測る判断材料です。
【例】
私は転職活動中の求職者です。
〇〇業界で△△を行う□□社へ応募しようと考えています。
履歴書に記載する志望動機を200文字程度で考えてください。
■自己PR
自己PRはあなた自身をアピールできるチャンスです。
ChatGPTにあなたの所有する資格やこれまでの経験を伝えれば
魅力的な文章を提案してくれます。
【例】
私は〇〇のスキルを持っています。
前職では△△を成し遂げ、プロジェクトでは主導的な役割を果たし
□□の結果を出すことができました。
履歴書に記載する自己PRを300文字程度で考えてください。
履歴書作成にChatGPTを活用する際は、プロンプトをしっかり作り込んでおきましょう。
ChatGPTを活用する際の注意点
ここまででChatGPTを活用した履歴書の作成方法について紹介してきました。
とても便利なツールですが活用する際の注意点もいくつかあります。
・文章の肉付けが必要
ChatGPTで生成された志望動機・自己PRの文章をそのままコピペして使用してしまうと何らかの違和感を感じるはずです。
ChatGPTで生成された文章を活用する場合は、文章の構成などは参考にしつつ、自分らしい言葉で表現し、オリジナリティが出るように添削しましょう。
・情報が間違っている場合がある
もっともらしい文章であっても情報が間違っている場合があります。
とくに社名・人物名・地名などの固有名詞は異なるデータを引用することがあるので、内容に矛盾がないか必ずチェックしましょう。
・個人情報や機密情報は入力しない
生成AIがアルゴリズムを学習する際に、個人データを収集される恐れがあるとの報道もあります。
リスクを避けるため、個人の氏名や住所、電話番号といった個人情報はもちろん、会社組織で扱っている顧客情報、事業に関するノウハウなど、漏れて困る情報の入力は控えましょう。
まとめ
今回はChatGPT(生成AI)を利用して志望動機を考える際の活用方法を紹介しました。
志望動機や自己PRの文章をまとめたりアドバイスが欲しいときにとても役に立ちますが、ChatGPTはあくまで補助ツールとして活用する程度に留めておくと良いでしょう。
履歴書作成に悩む時間を削減し、転職先の情報収集や面接対策など、時間をかけるべき部分に専念することができるようになります。
(※こちらのコラムは2023年9月現在の情報です。)