倉庫内作業でおすすめの防寒対策とは?倉庫が寒い理由も併せて解説!
2022.02.07
近年「今年は暖冬になりそうです」なんて言葉を聞くこともありますが、それでも冬はやっぱり寒い季節ですよね。
そしてこの時期、倉庫内で作業をしている方にとっては辛い時期かと思います。
倉庫内作業に興味がある方も、寒さをどうしのげばいいのか気になるところ
でしょう。
そこで今回は、倉庫内が寒い理由と、倉庫内作業でおすすめの防寒対策について
ご紹介します。
どうして倉庫は寒いの?
倉庫内作業が辛いと感じる理由のひとつとして「寒さ」はよく挙げられます。
天候や気温の変化はモチベーションが大きく左右されるため、極端に寒いとやはり仕事ははかどりません。
ではなぜ、モチベーションが下がるぐらい倉庫は寒いのでしょうか?
①立地的な問題
倉庫を建設する場合、一定の広さが必要です。
また、騒音などの問題も考えなくてはいけません。
広さや環境のことを考えるとコストがかかるため、できる限り地価が安い土地を
探す必要があります。
一定の広さがある、地価が安い、騒音を気にしなくていいとなると、立地としては郊外や沿岸部など人家が少ない場所が選ばれます。
周りに建物がないとそれだけ風通しも良くなるため、住宅街より冷え込みやすくなります。
山の付近であれば、雪が降りやすいことが寒さの原因となります。
このように、自然環境の影響を大きく受けやすい立地であれば、寒さは避けられないでしょう。
②空調が行き届かない
倉庫内はとても広いため、空調設備があったとしてもなかなか温まりません。
暖房設備を最大限動かしたとしても、倉庫内の空気を上手く循環させない限り効果は得にくいのです。
暖かい空気は建物の上部へ溜まるため、下部にはずっと冷たい空気が居座ります。
石油ストーブなどで作業スペースを局所的に暖めない限り、作業員がいる場所は
いつまでも寒いままでしょう。
③倉庫内にある物の関係
食品や機材、部品などを保管している倉庫では、室温を一定以下に保つ必要が
あります。
なぜなら、食品・機材・部品などを保管・管理するために決められている温度帯があるからです。
温度といわれると「食品だけでは?」と思われがちですが、急激な温度変化に弱い機材や部品もあります。
例え作業員が寒くても、全てを新鮮な状態・正常な状態に保つためは暖房を
つけず、室温を一定に保たなくてはいけないのです。
倉庫内作業でオススメの防寒対策
寒さが仕事に支障をきたす場合、管理者に要望を伝えることはできるかもしれませんが、なかなか全てを叶えてもらうことは難しいでしょう。
ここでは、作業員ができるおすすめの防寒対策についてご紹介します。
①防寒着を着る
基本であり、最も簡単にできる寒さ対策です。
重ね着をしたり、分厚いものを1枚着たりなどして、しっかり寒さから体を守りましょう。
ただし着すぎると動きにくくなってしまう可能性があります。
保温効果が高いインナーを着るなどして動きやすいよう工夫しましょう。
インナーでおなじみなのは、やはりヒートテックですね。
年々改良が進んでおり、さまざまなショップやメーカーで購入できます。
2枚ほど重ね着すれば、上着もそこまで厚くしなくていいかもしれません。
また、インナーは作業向けの防寒インナーもあります。
作業向けなだけあって機能性・保温性に優れており、汗をかいても繊維が吸収してくれるため風邪などもひきにくい仕組みとなっています。
防臭性が高いものも多く、1日中着ていてもあまり不快を感じにくいでしょう。
更に、防寒着であればシームレス加工の防寒ベストもおすすめです。
シームレス加工は、生地の中にあるダウンや羽毛が飛び出すことなく保温性を
保ってくれます。
水や風を通す穴がなく、防水性や防風性にも優れているため、倉庫内作業には
ぴったりな防寒着といえるでしょう。
②カイロを使う
鉄・活性炭・水が化学反応を起こして発熱するのがカイロ。
物によりますが、およそ8~12時間温かさが保たれます。
1日8時間労働が基準のため、仕事中が終わるまで十分効果を発揮してくれるでしょう。
カイロは主に貼るタイプと持つタイプがありますが、貼れるタイプであれば衣類に貼って腰やお腹など冷えやすい部分が温められます。
倉庫内での作業中の寒さを軽減することを考えるのであれば、貼るタイプのほうがおすすめです。
また、最近では靴や足の甲に貼るカイロもあります。
冷えは床からも伝わりやすいため、足に貼っておくことで床からの冷えを防げる
でしょう。
③レッグウォーマー・ネックウォーマーをつける
人間には3つの「首」があります。
首・手首・足首です。
この3つの首は、しっかり温めなくてはいけません。
まず首です。
首は冷えを感じやすい部位のため、少し温めるだけで体感温度が変わります。
ネックウォーマーを使ってしっかり温めましょう。
続いて手首。
寒くなると血の流れが悪くなるため、指先など手全体が冷えてしまいます。
指や手首が思うように動かず、作業がやりにくくなります。
そのため、リストウォーマーを着用して極力手首を温め、可動域を広げましょう。
指のついた手袋をはめるのも効果が期待できます。
最後に足首です。
足は第二の心臓とも呼ばれるぐらい大事な部位で、内臓など他の部位との関係が
深いツボが多くあります。
足を冷やすということは、内臓にも影響が出て体を不調にさせてしまうということなのです。
レッグウォーマーを使用したり、靴下を2枚履いたりなどしてしっかり温めましょう。
まとめ
人間の体は暑さより寒さに強いといわれていますが、常に寒いとさすがに
体に堪えます。
仕事の効率もなかなか上がらないでしょう。
寒いことで注意力が散漫になってミスをしたり、作業スピードが遅くなったりすることも考えられます。
寒い冬でも元気に働けるよう、自分でできる限りの防寒対策を行いましょう!